今日の欧米外為市場では、米国の4-6月期国内総生産(GDP)の内容が焦点。1-3月期の伸びを上回り、成長拡大が示されれば、連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化推進への警戒感が高まり、ドル・円は上昇基調となりそうだ。ただ、米国の通貨安誘導を防止する通商政策に思惑が広がり、ドルの上値を押さえる可能性もある。



今晩21時半発表の米国の4-6月期GDP(速報値)は前期比年率+2.7%と、1-3月期の+1.4%から伸びが拡大すると予想されている。今月14日に発表された6月小売売上高は低調となった一方で、25日の7月消費者信頼感指数は高水準を維持。また、7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は悪化した反面、前日の6月耐久財受注は堅調と足元の経済指標は強弱まちまち。ただ、ある市場筋は「予想を下回っても+2%は確保できる」との見立てだ。成長率が2%台となれば、FRBの金融正常化の方針に対する懐疑的な見方がやや弱まり、ドル買いに振れやすい地合いが見込まれる。



ただ、ドルの極端な上昇は想定しにくい。報道によると、ムニューシン米財務長官は前日の下院金融サービス委員会で、トランプ政権が北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉に関連し、通貨安誘導を防止する「為替条項」に言及したもよう。日本や中国を念頭に置き、今後の交渉に盛り込むよう要請する可能性を示唆。トランプ政権は貿易赤字の縮小を目指しており、通貨政策に関する意識が強まれば、ドルを下押しする手がかりとなりそうだ。(吉池 威)



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・7月景況感指数(予想:110.8、6月:111.1)

・21:00 独・7月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.5%、6月:+1.6%)

・21:30 米・4-6月期GDP速報値(前期比年率予想:+2.7%、1-3月期:+1.4%)

・21:30 米・4-6月期雇用コスト指数(前期比予想:+0.6%、1-3月期:+0.8%)

・21:30 カナダ・5月GDP(前月比予想:+0.2%、4月:+0.2%)

・23:00 米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:93.1、速報値:93.1)

・02:20 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がタウンホールイベント参加