以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。



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※2017年8月8日9時に執筆



8月相場入りした東京市場だが日経平均は20000円を挟んでのもみ合い場面が長い。この価格帯は約2年前の水準である。24ヶ月間で見れば、アベノミクス以降の高値を打つきっかけとなった原油安を嫌気した世界的株安をうけ15000円割れまで売り込まれ、その後は持ち直しながらも北朝鮮危機に揺さぶられての現時点だ。この期間で見れば株価は高値圏にあるといえなくも無い。



今、株式投資をしている個人投資家はどのような情報ツールを使って日々の判断材料を取捨選択しているのだろう。インターネット上に自らの相場観や投資成績、推奨株を書き込み情報発信する個人投資家がずいぶん増えたように思う。



私が株をはじめた頃の1980年代半ば、株価を知るすべは限られていた。当然、パソコンもケイタイも無い時代だから、現在の株価を知るには証券会社に電話をかけるか短波ラジオを聴くかしかなかった。



生意気にも証券レディに板情報を聞くには勇気が必要だった。すべての売買注文が電話による取次ぎだった時代に、顧客からの電話対応に追われる時間帯に買い板・売り板を確認する若造なんぞ商売の邪魔以外何者でもなかったろう。電話の向こうから嫌な空気が伝わってきたものだ。



バブル期に、いわゆる街の投資顧問に世話になったことがある。証券専門紙の広告欄は有象無象の投資顧問会社であふれかえっていた。当時私が払った会費は年額30万だった。それで儲かるなら、たいして高いとは思わなかった。スペシャル会員は3ヶ月で会費60万とかそれ以上がめずらしくなかった。



毎週日曜日に速達で届く投資レポ−トの内容は証券専門紙の記事の切り張り程度の代モノだったが、熱狂のさなかの欲求を満たすには心地よい刺激だった。情報とはとてつもなく高いのが常識だった。むしろ高額なものほど本物らしい妖しい香りがした。



インターネットの普及で「金を払わないと手に入れられない情報」が少なくなった。それは一見幸福に思えるが、投資家が自身の行動力でSNSツールを使いこなしながら情報収集しなければ勝てない時代を意味する。フェイスブックやツイッターに書き込まれた銘柄が瞬時に拡散し、株価が動意づく時代になった。最新の投資ツールを敬遠していては勝率を上げることは難しくなっている。



私たちは他人の相場観に振り回される環境に囲まれている。株式掲示板には買い煽り・売り煽りの投稿があとを絶たない。今一度、情報発信元の信頼性を確かめる手間を惜しんではいけないと感じるのだ。



個別株では、好業績のゲーム関連株として物色人気が高く、株価10000円を達成後から一押しを入れているアカツキ<3932>の出直りに期待したい。また、直近IPO銘柄で決算発表後に売りが嵩んでいるものの、株主構成に安心感があるソウルドアウト<6553>の押し目などを注目してみたい。



執筆者名:兜町放浪記

ブログ名:兜町放浪記