■NY株式:ダウ33ドル安、地政学リスクへの警戒感広がる



8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は33.08ドル安の22085.34、ナスダックは13.31ポイント安の6370.46で取引を終了した。小幅下落して寄り付いたものの、主要小売決算が好感されたほか、ハイテク大手を中心に上昇する展開となった。しかし、トランプ大統領が核交渉を拒否した北朝鮮に対して厳しい姿勢を示したことから地政学リスクへの警戒感が高まり、引けにかけて再び下落に転じた。セクター別では、メディアやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で商業・専門サービスや素材が下落した。



レンタカー会社のエイビス・バジェット・グループ(CAR)は決算内容が予想を下振れたほか、通期見通しを引き下げ、下落。引け後に決算発表を控える同業ハーツ・グローバル(HTZ)も連れ安となった。一方で、アパレルのマイケル・コース(KORS)やアパレルのラルフローレン(RL)は決算内容が好感され、大幅上昇。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は債務削減の見通しが好感され、買われた。



エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)はマーケット終了後に4-6月期決算を発表、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。



Horiko Capital Management LLC





■NY為替:地政学的リスク増大を警戒してドル反落



8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円25銭から110円83銭まで上昇したが、110円35銭で引けた。米国の6月JOLT求人件数が予想を上回り過去最高に達したため、年内の追加利上げ観測が強まり米債利回りの上昇にともないドル買いが加速。その後、3年債入札の結果や北朝鮮問題の深刻化を嫌い、米債利回りが伸び悩みドル売りが優勢となった。



ユーロ・ドルは、1.1818ドルから1.1715ドルまで下落し、1.1754ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが再燃。ユーロ・円は、130円43銭から129円60銭へ下落した。北朝鮮問題の深刻化を嫌気したリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3029ドルから1.2953ドルまで下落。ドル・スイスは、0.9710フランから0.9773フランへ上昇した。





■NY原油:続落で49.17ドル、需要減少時期を迎えて在庫増加に対する警戒感も



NY原油先物9月限は弱含み(NYMEX原油9月限終値:49.17 ↓0.22)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比-0.22ドルの49.17ドルで取引を終えた。ドライブシーズンで需要増が見込める夏季を過ぎると在庫増加の可能性が高まるとの見方が広がり、NY原油先物の上値は重くなった。なお、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国は7日、8日に開催した会合で、2018年3月まで実施予定の協調減産を順守することで協議し、減産が遅れている国に改善を促した。市場関係者の間からは「石油輸出国機構(OPEC)が需要減を迎える時期にさらなる減産で対応しない場合、供給超過の状態を解消することは難しくなる」との声が聞かれている。





■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  24.9ドル -0.06ドル(-0.24%)

モルガン・スタンレー(MS) 47.93ドル -0.38ドル(-0.79%)

ゴールドマン・サックス(GS)232.05ドル -0.87ドル(-0.37%)

インテル(INTC)      36.41ドル -0.02ドル(-0.05%)

アップル(AAPL)      160.08ドル +1.27ドル(+0.80%)

アルファベット(GOOG)   926.79ドル -2.57ドル(-0.28%)

フェイスブック(FB)    171.23ドル -0.75ドル(-0.44%)

キャタピラー(CAT)     114.41ドル -0.3ドル(-0.26%)

アルコア(AA)       39.58ドル +1.59ドル(+4.19%)

ウォルマート(WMT)     81.59ドル +0.31ドル(+0.38%)

スプリント(S)       8.40ドル -0.22ドル(-2.55%)