9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



・日経平均は大幅下落、中小型株には短期的に売り仕掛け的な動きも

・ドル・円は110円割れ、朝鮮半島有事への警戒で

・ステラケミファや細谷火などがストップ高





■日経平均は大幅下落、中小型株には短期的に売り仕掛け的な動きも



日経平均は大幅に下落。256.13円安の19739.88円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。8日の米国市場は、ハイテク中心に買いが先行したものの、地政学リスクへの警戒感が高まる中、引けにかけ下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比45円安の19935円となるなか、日本株市場もこれにサヤ寄せする格好となった。



その後も北朝鮮が「グアム周辺の攻撃検討」と威嚇するなか、日経平均はじりじりと下げ幅を拡大。心理的な支持線として意識されていた75日線を割り込むと、一気に19700円処まで下げ幅を拡大させている。



セクターでは非鉄金属のみプラスとなり、32業種が下落。倉庫運輸、金属製品、化学、鉱業、繊維、精密機器、機械の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。



決算ピークの中でこう着感の強い相場展開が見込まれていたが、積極的な参加者が不在のなか、インデックス等に絡んだ売買によって下げ幅を拡大させている。また、地合いの弱さを受けて円相場は1ドル109円台と円高に振れているほか、朝方こそしっかりだった新興市場のゲーム株等も軒並み利食いに押される状況である。



午後は日銀のETF買い入れが意識され、下げ渋る展開が期待されるが、これを材料視した買いは入りづらいとみられ、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいだろう。特にマザーズ先物は75日線を挟んでの攻防から、下放れつつある。一目均衡表では雲下限での攻防から下放れつつあり、中小型株には短期的に売り仕掛け的な売買が出やすいだろう。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)





■ドル・円は110円割れ、朝鮮半島有事への警戒で



9日午前の東京外為市場で、ドル・円は110円割れ。朝鮮半島有事への警戒感からリスク回避的な円買いが強まった。



トランプ米大統領は、ミサイル発射で米国への挑発を続ける北朝鮮に対し、「炎と猛威に直面する」などと警告。一方、北朝鮮はグアム周辺地域へのミサイル攻撃を示唆するなど、朝鮮半島情勢で緊張が高まった。



これを受け、日経平均株価が大きく下げ、ドル・円はリスク回避的なドル売り・円買いが強まり、一時109円75銭まで弱含んだ。正午にかけては過度な警戒はやや後退。ただ、ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安の継続への思惑からリスク回避の円買いは弱まっていないもよう。



12時25分時点のドル・円は109円87銭、ユーロ・円は128円93銭、ポンド・円は142円67銭、豪ドル・円は86円51銭で推移している。



(為替・債券アナリスト 吉池威)





■後場のチェック銘柄



・ステラケミファ<4109>や細谷火<4274>などがストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます





■経済指標・要人発言



・トランプ米大統領

「米国を脅かせば炎と怒りに直面するだろう」



・南アフリカ議会

「スマ大統領の不信任決議否決」



・関係筋

「サウジアラビアは9月の原油供給量を少なくとも日量52万バレル削減へ(減産合意48.6万バレル)」





☆後場の注目スケジュール☆



<国内>

・13:30  スポットLNG価格調査(7月)

・14:00  経産省の基本政策分科会(エネルギー基本計画の検討)



<海外>

・特になし