10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



・日経平均は小幅続落、内需・ディフェンシブ系の好業績銘柄などに資金向かいやすい

・ドル・円は110円03銭、もみあい、北朝鮮問題への過度な警戒は後退

・クリエアナブキやニチリンなどがストップ高





■日経平均は小幅続落、内需・ディフェンシブ系の好業績銘柄などに資金向かいやすい



日経平均は小幅に続落。1.99円安の19736.72円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えた。引き続き北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりが警戒されるものの、日経平均は前日に一時300円を超える下落となった反動もあり、朝方は小幅に上昇して始まった。



しかし、寄付き直後に付けた19829.88円を高値に、その後はこう着感の強い相場展開のなか、前引けにかけてじりじりと上げ幅を縮めており、結局下げに転じている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは、石油石炭、非鉄金属、化学が上昇する半面、保険、銀行、建設、証券が下落。



日経平均は自律反発をみせて始まったが、結局は前日終値を挟んでの攻防となっている。もっとも、決算発表がピークを迎えているほか、連休前であるため、積極的な参加者は限られており、想定内のこう着といったところであろう。とはいえ、資生堂<4911>が強い動きをみせるなど、決算評価の流れもあるため、地合いはそれ程悪くないとみられる。



北朝鮮を巡る地政学リスクが重しとなるが、内需・ディフェンシブ系の好業績銘柄などには、物色資金が流入しやすいだろう。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)





■ドル・円は110円03銭、もみあい、北朝鮮問題への過度な警戒は後退



10日午前の東京外為市場で、ドル・円は110円付近でもみあい。朝鮮半島有事への過度な警戒感は警戒したようだ。



北朝鮮がグアム周辺への攻撃を示唆していることで、朝鮮半島有事への警戒は続いているが、前日に比べれば懸念はやや後退。また、実需筋によるドルの買戻しでドル・円は110円付近を回復した。



ただ、日経平均株価が下げに転じたことが嫌気され、円買いは弱まっていないもよう。ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安の継続への思惑からリスク回避の円買いに振れやすい地合いとなろう。



12時25分時点のドル・円は110円03銭、ユーロ・円は129円19銭、ポンド・円は143円00銭、豪ドル・円は86円64銭で推移している。



(為替・債券アナリスト 吉池威)





■後場のチェック銘柄



・クリエアナブキ<4336>やニチリン<5184>などがストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます



・値下がり寄与トップは電通<4324>、同2位はトレンド<4704>となった





■経済指標・要人発言



・ティラーソン米国務長官

「トランプ米大統領は北朝鮮に強いメッセージを送った、このメッセージを北朝鮮の金 正恩氏は理解するだろう」

「速やかな脅威はない」



・グラム米上院議員

「北朝鮮がグアムを攻撃したり、米国攻撃が可能な核弾頭搭載ICBM開発を続けた場合、戦争になる」

「大統領の警告は中国に向けられたものでもある」





☆後場の注目スケジュール☆



<国内>

・13:30  第3次産業活動指数(6月)  0.2%  -0.1%

・14:00  国債・借入金・政府保証債務残高(6月末)



<海外>

・特になし