以下は、フィスコソーシャルレポーターの暗号通貨研究家の平野淳也氏(ブログ「Think Nomad」動画メディア「コインストリート」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。



※2017年12月8日に執筆



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エストニアを拠点に仮想通貨のマイニングファームを運営する企業Hashcoinsの視察訪問をしました。



Hashcoinsは、クラウドマイニングサービス「Hashflare」を提供しており、同サービスは業界でも知名度が高いです。



同社のクラウドマイニングサービスでは、日本からでもハッシュパワーを購入し、擬似的にマイニング投資を行うことができます。SHA-256、X11 (DASH)、ETHASH (ETH) 、 EQUIHASH(ZEC)をそれぞれ購入できます。



詐欺が多いクラウドマイニングサービスは、実際にマイニングの実態が確認出来ないものも少なくなくありません。そういった意味で、今回、同社のマイニングファームで実態を見ることが出来たのは、少なくともネズミ講的に運営されているのではないと確認できたという意義がありました。



もし、人にクラウドマイニングサービスをあえて勧めるとしたら、現状、自分であればgenesis miningとHashflareの二択です。もちろん投資として必ず利益がでるかは分かりませんが、少なくとも実態がなくネズミ講的に運営されている企業ではないと思っています。



Hashcoinsは欧州最大のgenesis miningに次ぐヨーロッパ第二位の規模で、3年半のマイニングファーム運営の実績があります。



なお、写真撮影に関しては、ビルの構造などから場所を特定され攻撃などのリスクがあるため、基本的には禁止なので、ほとんど掲載ができません。Hashcoinsに限らず、多くのマイニングファームは外部からのメディアを受け入れる際も慎重です。Hashcoinsとは別のとあるマイニングファームでは、訪問の際に近くから車に同乗してからアイマスクをつけさせるほどで、珍しいことではありません。



セルフィーで数枚だけならと言われたので、それは載せておきます。



マイニングファームの訪問と合わせ、事業者としてマイニングビジネスについてインタビューを実施しました。今回対応をして頂いたのは、Business Managerを務めるEdgar Bars氏です。



同社はエストニアを拠点に創業しましたが、今はアイスランドと合わせ2拠点でマイニングを行っています。現在の本社所在地はエストニアの首都タリンにあり、そのオフィスと、離れた場所にあるマイニングファームを訪問した形になります。



最初に、エストニアを選定した理由は、電気代の安さから選択したものだと思っていましたが、創業者がエストニア生まれであっただけで、創業時に意図的にエストニアを選んだわけではないと言います。



マイニングビジネスのコストの80%は電気代で、マイニング事業者は常に、より安価な電気代を求めていることは周知の通りです。Edgar Bars氏によると、エストニアの電気代は、KWあたりおよそ5セントユーロで運営できるそうで、他のヨーロッパ諸国と比べても、かなり安価なほうです。



ちなみに、日本の電気代は地域や契約方法にもよりますが、おおよそKW辺り15円以上と考えてもらって良いでしょう。また、エストニアはフィンランドと隣接する北欧に位置し、冬はもちろん年間を通して気温が低いことから、冷却コストも下げられます。



このように日本の感覚からするとエストニアの電気代などの環境は非常に優位性があるように見えますが、彼によると、エストニアでのマイニングビジネスのランニングコストは、決して満足のいくものではないという実情も漏らしました。

そのために、地熱発電が利用できるアイスランドも活用したり、エストニアでの運営スキームも様々な工夫をしているとのことで、その一部を聞くことができました。



インタビュー全文は、筆者運営の会員制コミュニティで掲載していますが、今や古株のマイニングファームであり、その立場から様々なことを聞くことができた他、エストニアという国での暗号通貨事情などにも少し触れることができました。



マイニングビジネスに参入すると発表した日本企業も出てきて、マイニングファーム業界図もこれから数年で変わることが予想されますが、それぞれのプレイヤーが未来を見据えており、一人のビットコインユーザーとしてビットコインの未来が楽しみです。



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執筆者名:平野淳也

ブログ名:Think Nomad