今日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の11月雇用統計で予想を大幅に下回るような波乱がなければ、ドル買い基調が続く見通し。ただ、来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを見極めようとのムードから、ドル買いはある程度慎重になりそうだ。



前日の海外市場では、米政府暫定予算のつなぎ予算案可決への期待や(その後、可決され、一部の政府機関の閉鎖が回避された)、トランプ政権が来年1月の一般教書演説前に公約の柱であるインフラ整備計画を発表する見通しが明らかになり、ドル・円は約1カ月ぶりに113円台を回復。本日のアジア市場でもその流れを受け継ぎ、日経平均株価の大幅続伸も手がかりに、113円40銭台まで強含んだ。



今晩は22時半発表の米国の11月雇用統計が焦点。市場コンセンサスは、失業率が4.1%(前回4.1%)、非農業部門雇用者数は前月比+19.5万人(同+26.1万人)、平均時給は前年比+2.7%(同+2.4%)。連邦準備制度理事会(FRB)が12-13日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ決定が確実視されるなか、雇用統計が予想に沿った内容であればドルの一段高が見込まれる。



ただ、来週はFOMCのほか、14日に欧州中央銀行(ECB)理事会と英中銀金融政策委員会(MPC)も開催されることから、雇用統計発表後はそれら重要イベントの動向見極めムードが広がるとみられ、ドルは伸び悩む値動きとなろう。(吉池 威)



【今日の欧米市場の予定】

・18:30 英・10月鉱工業生産(前月比予想:0.0%、9月:+0.7%)

・18:30 英・10月貿易収支(予想:-115.00億ポンド、9月:-112.53億ポンド)

・22:30 米・11月非農業部門雇用者数(予想:+19.5万人、10月:+26.1万人)

・22:30 米・11月失業率(予想:4.1%、10月:4.1%)

・22:30 米・11月平均時給(前年比予想:+2.7%、10月:+2.4%)

・24:00 米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:99.0、11月:98.5)

・24:00 米・10月卸売在庫改定値(前月比予想:-0.4%、速報値:-0.4%)