先週の新興市場では、日経平均と同様にマザーズ指数、日経ジャスダック平均も一進一退の展開となった。日経平均の上げ一服感が意識され、東証1部売買代金が低調に推移するなか、より大きな値幅を狙う個人投資家の中小型株物色は比較的活発だった。引き続きバイオ関連株の一角や材料株、テーマ株が賑わいを見せた。しかし足の速い資金が中心で、週末にかけて手仕舞い売りが広がった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.3%であったのに対して、マザーズ指数は+0.4%、日経ジャスダック平均は-0.5%だった。



個別では、メルカリ<4385>が週間で1.9%高、ミクシィ<2121>が同5.0%安とマザーズ売買代金上位は高安まちまちだった。サンバイオ<4592>は同15.0%高と大きく上昇。再生細胞薬が「先駆け審査指定制度」の対象に指定されたことが評価された。売買代金上位では、がんウイルス療法の同制度指定や中外製薬<4519>との資本業務提携が好材料視されたオンコリスバイオファーマ<4588>が大幅高。また、抗がん剤開発のキャンバス<4575>や新サービス発表のサイジニア<6031>が週間のマザーズ上昇率上位に顔を出した。一方、そーせいグループ<4565>やシリコンスタジオ<3907>は売り優勢。また、窪田製薬HD<4596>は調整局面が続き、下落率トップとなった。ジャスダック主力は、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同6.8%安、セリア<2782>が同3.1%安と全般軟調。主力のFA(工場自動化)関連株が上げ一服となり、ハーモニックも売りに押された。売買代金上位ではラクオリア創薬<4579>やフェローテックHD<6890>が値を下げ、ブロードバンドタワー<3776>が週間のジャスダック下落率トップとなった。反面、スリー・ディー・マトリックス<7777>やUTグループ<2146>は堅調で、紙幣刷新の関連銘柄となる高見沢サイバネティックス<6424>が上昇率トップだった。IPOでは、4月8日上場のヴィッツ<4440>が公開価格の約2.3倍となる初値を付けた。



今週の新興市場では、個人投資家のマインドが上向き、買いが先行しそうだ。先週末の米国市場で好調な企業決算などを受けてNYダウが大きく上昇し、週明けの日経平均は節目の22000円台回復が視野に入る。投資家心理や買い余力の改善に伴い、新興市場にも買いが波及するだろう。ただ、ゴールデンウィークの大型連休を前に資金の足が速くなっている点には注意したい。



今週は、4月15日にティーケーピー<3479>、ウォンテッドリー<3991>、マネーフォワード<3994>、サーバーワークス<4434>、メタップス<6172>などが決算発表を予定している。3月上場のサーバーワークスは前期業績の上方修正を発表済みで、今期の見通しが注目される。ティーケーピーも同様だ。第1四半期決算を発表するマネーフォワードは先行投資期間が続くが、売上の伸びに注目しておきたい。物色テーマとしてはバイオ、人工知能(AI)、紙幣刷新、MaaS(移動サービス)などへの関心が高いようだ。



IPO関連では、発表済みの案件は4月下旬上場の3社を残すのみとなった。24日上場のハウテレビジョン<7064>は12日までブックビルディング(BB)期間だったが、需要旺盛だったようだ。25日に上場するグッドスピード<7676>とトビラシステムズ<4441>のBB期間は15日まで。平成最後のIPOとして関心を集めている。