5日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。新型ウイルスへの中国政府の対応は引き続き好感されるが、リスク選好的な円売りは一巡の見通し。また、欧米株式市場はいったん調整が出やすく、一段のドル買いは手控えられよう。



中国人民銀行による新型ウイルス対策の資金供給などが金融市場に安心感を与え、リスク許容度が高まっている。また、米大統領選に向けた民主党の候補者選びの初戦となったアイオワ州の党員集会で、左派候補が2位以下になったことも市場は好意的に受け止めた。前日のNY株式市場での大幅続伸を受け、本日アジア市場は日経平均株価が前日比で一時300円超高となり円売りを誘った。上海総合指数の持ち直しも円売りを支援し、主要通貨は対円で上昇基調を維持。ドル・円は109円半ばと1月24日以来の水準に値を戻している。



この後の海外市場では、米国の経済指標や株価、長期金利が注目される。22時15分の1月ADP雇用統計は前回より低調な内容が予想され、今週末の雇用統計の下振れに思惑が広がれば株価指数や長期金利の低下は避けられず、ドル買いは後退しそうだ。また、24時の1月ISM非製造業景況指数は前回から改善が想定されるものの、ドルの値動きは株価や金利次第だろう。時間外取引の米株式先物は軟調地合いが続き、今晩はいったん調整が見込まれる。ドル・円は足元で110円目指す展開だが、上昇ペースが速く利益確定売りに押される可能性もある。



【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・1月サービス業PMI改定値(予想:54.2、速報値:54.2)

・18:00 ユーロ圏・1月サービス業PMI改定値(予想:52.2、速報値:52.2)

・18:30 英・1月サービス業PMI改定値(予想:52.9、速報値:52.9)

・19:00 ユーロ圏・12月小売売上高(前月比予想:-1.1%、11月:+1.0%)

・22:15 米・1月ADP雇用統計(予想:+15.8万人、12月:+20.2万人)

・22:30 米・12月貿易収支(予想:-482億ドル、11月:-431億ドル)

・22:30 カナダ・12月貿易収支(予想:-6.1億加ドル、11月:-10.9億加ドル)

・23:45 米・1月サービス業PMI改定値(予想:53.2、速報値:53.2)

・24:00 米・1月ISM非製造業景況指数(予想:55.1、12月:54.9←55.0)

・06:10 ブレイナード米FRB理事が討論会出席(決済技術革新関連)