7日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。新型コロナウイルスの発生源をめぐる米中関係の悪化が懸念され、円買いに振れやすい見通し。ただ、明日の米雇用統計発表後に底入れ期待が広がるとの見方から、ドル売りは弱まりそうだ。



米トランプ政権が新型ウイルスの発生源をめぐり、中国に対する批判を強めている。トランプ大統領は感染拡大を招いた責任は中国にあるとしたほか、ポンペオ国務長官は中国が発生源を隠したと改めて指摘。それに対し、中国側は裏付けとなる証拠を示すよう求めている。



両国の対立がエスカレートした場合には貿易摩擦に発展すると懸念され、外為市場はリスク回避的な円買いに振れやすい地合いが続く。ドル・円は足元で106円付近に下げる場面もあった。半面、ドルは売りが弱まり、円など主要通貨に対して底堅さも目立つ。



この後の海外市場ではドルの底堅さを見極める展開となろう。前日発表されたADP雇用統計は、民間部門雇用者数が前月比-2000万人超。予想ほどの悪化は示されなかったが、記録的な低水準となり景気後退懸念が広がった。



ただ、それにより明日の非農業部門雇用者数の下振れはある程度のメドがつき、先行きへの過度な懸念は収束する見通し。また、複数の州でロックダウンを解除する動きがみられるため、5月は前月から小幅改善が見込まれる。8日夜の雇用統計発表後は底入れ期待も観測され、ドルは目先売りが縮小するとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ベイリー英中銀総裁会見

・18:00 欧州委員会経済見通し

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:300万件、前回:383.9万件)

・21:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンラインセミナー参加

・01:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が討論会参加

・04:00 米・3月消費者信用残高(予想:+150.00億ドル、2月:+223.31億ドル)

・05:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁バーチャル討論会参加