8日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今晩発表の米雇用時計は急激な悪化が予想され、景気減速懸念からいったんドル売りに振れやすい見通し。ただ、ドルは安全通貨としての買いが見込まれ、大幅安は回避されそうだ。



トランプ米大統領は新型コロナウイルスが中国・武漢の研究所から広がったと主張し、対中批判を強めている。一方、米国内でのウイルス感染の拡大が深刻化するなか、経済への影響を抑制するため新たな景気対策を打ち出す方針を示した。これまでの総額3兆ドルにのぼる支援策に大統領令で追加する見通し。それを受け、本日アジア市場では日本株の強含みを手がかりにリスク選好的な円売りが優勢となり、主要通貨を押し上げた。ドルは売り圧力にさらされたものの、対円では106円20銭台から106円半ばに持ち直した。



この後の海外市場は、米雇用統計が焦点。市場では非農業部門雇用者数が-2125.0万人(3月は-70.1万人)、失業率は16.0%(同4.4%)、平均時給は前年比+3.3%(同+3.1%)と予想される。6日のADP統計が—2023.6万人となったことで急激な悪化は織り込まれたが、ダメージの大きさが意識されればドルは売り圧力が強まろう。ただ、安全通貨買いでドルは買戻しが予想される。逆に、雇用統計が想定内に収まれば安全通貨のドルは買いが縮小するものの、底入れ期待の買戻しが入りやすい。いずれにしても、ドルは大幅安を回避しよう。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・4月非農業部門雇用者数(予想:-2125.0万人、3月:-70.1万人)

・21:30 米・4月失業率(予想:16.0%、3月:4.4%)

・21:30 米・4月平均時給(前年比予想:+3.3%、3月:+3.1%)

・21:30 カナダ・4月失業率(予想:18.1%、3月:7.8%)

・23:00 米・3月卸売在庫改定値(前月比予想:-1.0%、速報値:-1.0%)

・英国休場(アーリー・メイ・バンクホリデー)