14日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。新型コロナウイルスのまん延などで、欧州通貨を中心としたクロス円の下げに押される見通し。ただ、米国企業の好決算で株高に振れれば、円買い縮小でドルは下げづらい展開とみる。



前日の取引ではフランスやスペインなどでのコロナまん延に伴う制限措置が強化されるなか、ドイツのZEW景況感調査の急激な悪化を嫌気したユーロ売りが進んだ。英国と欧州連合(EU)との協議で交渉決裂への警戒感からポンド売りも鮮明となり、ドル選好地合いが継続。また、米国株の調整売りでリスクオフのムードが広がり、ドルの上昇を支援した。本日アジア市場は欧米株高観測から前日のドル買いと円買いは弱まったが、ドル・円はクロス円の下げに下押しされる場面も。ただ、105円前半は国内勢の買戻しで依然底堅い。



この後の海外市場も、欧州通貨や株価の動向を手がかりにドル・円は105円台で推移しそうだ。欧州のコロナまん延で、目先もユーロ売り継続の見通し。また、ジョンソン英首相が設定するEUとの交渉期限を明日に控え、協議の決裂を警戒したポンド売りに振れやすい。一方で、米企業決算が本格化し、底堅い業績内容なら株高要因となる。前日は金融セクターの決算で、大幅悪化を回避。今晩はアップルの新製品発表でハイテク株が相場をけん引する展開となればドルは下押しされるものの、株高で円買いは縮小しドルをサポートしよう。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・8月鉱工業生産(前月比予想:+0.8%、7月:+4.1%)

・21:30 米・9月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、8月:+0.3%)

・21:35 バーキン米リッチモンド連銀総裁オンライン討論会出席(西バージニア大学)

・22:00 クラリダ米FRB副議長討論会出席(経済見通し関連)

・23:30 クオールズ米FRB副議長討論会出席(金融安定化関連)

・03:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁オンライン討論会出席(NYエコノミッククラブ)

・04:00 カプラン米ダラス連銀総裁やクオールズ米FRB副議長が講演(金融監督や規制について)

・G20財務相・中央銀行総裁会議(オンライン会議)