28日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。欧州での新型コロナウイルス再拡大の懸念で欧州通貨売りに振れやすく、ドル選好地合いの見通し。また、米国株の軟調地合いが続けば、ドルはリスクオフの買いが見込まれる。



欧州でのコロナまん延が深刻化している。スペインが25日に非常事態宣言に踏み切ったほかイタリアは26日から制限措置を強化。フランスでも感染者の急増で全国的に拡大しており、各国政府は感染を抑止するため主要都市の封鎖などの対応に迫られている。前日の取引はそうした状況を受け欧州通貨が売られ、ドルが選好された。本日アジア市場でドル・円は日本株安などを背景としたユーロ・円の下落に追随し104円前半に弱含む場面もあった。ただ、中国人民銀行の元安(ドル高)設定でドルは104円台で底堅く推移した。



この後の海外市場では、欧州通貨や株価、長期金利の動向が手がかりとなろう。コロナまん延を背景に、引き続きユーロは売られやすくドル買いが見込まれる。一方、米フィラデルフィアの暴動で米株式先物は軟調地合いとなり、今晩のNY株式市場で材料視されやすい。また、焦点となっている追加経済対策は大統領選前の実施がほぼ絶望的となり、株売りを後押ししよう。その際、ドルはリスクオフの買いを集め、下げづらい見通し。ただ、接戦が予想される大統領選を前にリスク回避の円買いが強まれば、ドルの戻りを抑制しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 南ア・9月消費者物価指数(前年比予想:+3.0%、8月:+3.1%)

・21:30 米・9月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.4%、8月:+0.4%)

・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.25%に据え置き予想)

・02:00 米財務省5年債入札

・07:00 カプラン米ダラス連銀総裁オンライン討論会司会