9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米大統領選はメーンシナリオであるバイデン民主党候補の勝利がほぼ確定し、リスク選好の円売りが主導する見通し。また、米雇用統計の改善は、ドル売りを弱める要因となりそうだ。



米大統領選は週末にかけての開票作業の結果、バイデン氏がペンシルバニア州などを制したことを受け勝利宣言。一方、共和党のトランプ氏は法廷闘争の方針を変えていない。ただ、集計は完了していないものの、バイデン氏が選挙人の過半数を獲得しており、勝利が確定的な情勢。それを受け、週明けアジア市場ではリスク選好ムードが広がり、安全通貨のドルと円は下落。東京株式市場では日経平均株価がバブル崩壊後の最高値を更新し、25000円の大台が視野に入った。ドル・円は円売りに押され、103円前半から半ばに浮上した。



この後の海外市場も同様に、世界的な株高を背景にリスクオンの地合いが見込まれる。また、英国と欧州連合(EU)の通商協議の進展期待も、ドルや円の売りを支援。一方、新型コロナウイルスの第2波に見舞われる欧州では感染による死者が30万人超と急拡大し、欧州通貨買いを抑制しよう。ユーロ・ドルが上げ渋る展開となれば、ドル・円は下げづらいだろう。また、前週末の米雇用統計は失業率の低下で減速懸念はいったん後退し、ドル売りを抑制しそうだ。ドル・円はドル売りが先行するものの、円売りがドルを押し戻すとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・03:00 米財務省3年債入札

・03:30 メスター米クリーブランド連銀総裁オンライン討論会参加(フィンテック関

連)