13日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。欧米での新型コロナウイルスのまん延で、円買い圧力がかかりやすい見通し。ただ、米中関係の悪化などリスク要因で株安続けば、週末を控えドルに安全通貨買いのフローが見込まれる。



長期金利や株価の動向に振らされ、主要通貨は方向感の乏しい展開が目立つ。前日は米消費者物価指数(CPI)の予想外の鈍化で米10年債利回りが低下し、ドルはユーロや円に対して値を下げた。その後、トランプ米大統領が防衛上の安全を理由に中国の大手通信会社など31社への投資を来年から禁じるとの大統領令に署名。それを受け、NY株式市場は軟調地合いとなりドル買いが強まった。本日のアジア市場は長期金利の低下によるドル売りと株安を受けたドル買いが交錯し、ドル・円は104円後半に下落後は下げ渋る展開となった。



この後の海外市場でも、長期金利と株価が手がかりとなろう。米国でのコロナ感染が再拡大するなか、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は12日の討論会で目先の回復に慎重姿勢を示した。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で一段の緩和に思惑が広がれば長期金利が低下し、ドル売り圧力につながる見通し。一方、中国元財務相はバイデン政権に移行後も米中貿易摩擦は「必ずしも解消されるとは限らない」と指摘。両国の関係改善が見込めないとの懸念で今晩も株安に振れやすく、週末を控えリスクオフのドル買いは根強いだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP改定値(前年比予想:-4.3%、速報値:-4.3%)

・19:00 ユーロ圏・9月貿易収支(8月:+147億ユーロ)

・21:00 ウィリアムズNY連銀総裁オンラインセミナー出席

・22:30 米・10月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、9月:+0.4%)

・22:30 ブラード米セントルイス連銀総裁オンライン討論会出席(米経済と金融政策)

・24:00 米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:82.0、10月:81.8)