16日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。前週の105円台定着失敗で、下押し圧力がかかりやすい。ただ、包括的経済連携(RCEP)協定の署名を背景に株高が続けば、リスク選好の円売りがドルを下支えしそうだ。



前週末に発表された米経済指標は生産者物価指数のコア指数やミシガン大学消費者態度指数が低調な内容となり、回復鈍化への懸念でドル売りに振れた。ドル・円は104円台半ばに軟化したほか、ユーロ・ドルは1.18ドル台前半でじり高となった。週明けアジア市場もその流れを受け継ぎ、ドルの弱さが目立つ。ドルは前週に105円台定着に失敗し、買いは入りづらいもよう。一方、日本や中国などアジア・太平洋15カ国によるRCEPの署名が好感され、早朝のクロス円の全面高でドル・円も底堅く推移している。



この後の海外市場も、ドルへの下押し圧力は続く。米大統領選は選挙人数の過半数を獲得したバイデン民主党候補の勝利は確定的だが、トランプ大統領の法廷闘争など「抵抗」は不安要因になりやすい。一方、欧州での新型コロナウイルスのまん延で死者数が30万人に達しており、主要国は感染拡大により制限措置を強化している。そのため一段の減速への警戒感で欧州通貨買いは想定しにくく、ドル売り圧力は弱まる見通し。また、欧米市場が株高を維持しリスク選好ムードが続けば、円売りがドルなど主要通貨をサポートしよう。



【今日の欧米市場の予定】

・22:30 米・11月NY連銀製造業景気指数(予想:13.8、10月:10.5)

・04:00 クラリダ米FRB副議長オンライン討論会出席(経済見通し)