23日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。新型コロナウイルス変異種の感染拡大で、安全通貨買いに振れやすい見通し。また、本日発表の米経済指標は前回から悪化が予想され、株安を背景にリスクオフのドル買いが見込まれる。



コロナ変異種のまん延に投資家心理が圧迫されている。前日の取引では、これまで開発されたコロナ向けワクチンの有効性に関心が集まり、リスク許容度は低下した。また、この日発表された米経済指標のうち消費者信頼感指数や中古住宅販売件数が弱い内容となり、先行き不透明感から安全逃避的な動きもみられた。米長期金利の低下や商品価格の下落を手がかりとしたドル買いでユーロ・ドルは1.21ドル台半ばに軟化し、ドル・円は103円70銭台に浮上。本日アジア市場でもその流れが続き、ドル・円は底堅さが意識される。



この後の海外市場は引き続きコロナ変異種がテーマになろう。感染拡大中の英国では欧州諸国の渡航禁止措置のほか広範囲の都市封鎖(ロックダウン)が見込まれ、経済への打撃を警戒したポンド売りに振れやすい。また、クリスマス休暇に伴う休場を前にユーロの持ち高調整を目的としたユーロ売りも続きそうだ。一方、今晩の11月耐久財受注など米経済指標は前回を下回るとみられ、株価を下押ししよう。また、トランプ大統領が追加経済対策の修正を要求し早期実施が不透明のため、全般的にリスクオフのドル買いが進みそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・22:30 米・11月耐久財受注速報値(前月比予想:+0.6%、10月:+1.3%)

・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:88.0万件、前回:88.5万件)

・22:30 米・11月個人所得(前月比予想:-0.3%、10月:-0.7%)

・22:30 米・11月個人消費支出(前月比予想:-0.2%、10月:+0.5%)

・22:30 米・11月PCEコア価格指数(前年比予想:+1.4%、10月:+1.4%)

・23:00 米・10月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.6%、9月:+1.7%)

・24:00 米・11月新築住宅販売件数(予想:99.5万戸、10月:99.9万戸)

・24:00 米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:81.0、速報値:81.4)