4日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。日本の緊急事態宣言を見込んだ円買いが、主要通貨を下押しする見通し。ただ、明日行われる米ジョージア州の上院議員選の結果を見極めようと、過度なドル売りは抑制されそうだ。



昨年末の米株高を背景としたドル売り基調が年明け以降も続き、欧州やオセアニアの通貨は下げづらい。ドルは週明けアジア市場で人民元に対しても弱含み、節目の6.50元を割り込むなど全面安となった。一方、菅義偉首相は本日午前の年頭記者会見で、首都圏で深刻化する新型コロナウイルスのまん延を抑えるため、東京都と埼玉、千葉、神奈川県を対象とした緊急事態宣言を検討していることを明らかにした。それを受け、日本経済の減速への警戒感から日本株売りが強まり、円買いが主要通貨を下押し。ドル・円は一時102円台に値を下げた。



この後の海外市場もドル売り基調に変わりはなさそうだ。ただ、欧州中銀(ECB)政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は年末のインタビューで、最近のユーロ高について域内の競争力低下につながるなどとし、為替レートの動向を「非常に注意深く見ている」と発言。そうした見解がユーロ・ドルの一段の上昇を弱め、ドル・円は急激な下げを回避した。他方、ジョージア州上院議員選の決選投票は2議席を民主党が獲得すれば同党が上下両院で多数派となるため、増税路線への思惑から株価を下押ししかねずドルは売りづらいだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・12月製造業PMI改定値(予想:58.6、速報値:58.6)

・18:00 ユーロ圏・12月製造業PMI改定値(予想:55.5、速報値:55.5)

・18:30 英・12月製造業PMI改定値(予想:57.3、速報値:57.5)

・18:30 英・11月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:8.20万件、10月:9.75万件)

・23:45 米・12月製造業PMI改定値(予想:56.3、速報値:56.5)

・24:00 米・11月建設支出(前月比予想:+1.0%、10月:+1.3%)

・24:00 エバンス米シカゴ連銀総裁パネル討論会参加(経済と金融政策)

・24:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁パネル討論会参加

・02:15 メスター米クリーブランド連銀総裁討論会参加

・OPECプラス閣僚級会合