5日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。新型コロナウイルスまん延で経済への懸念が強まり、リスク回避の円買いに振れやすい。ただ、米ISM製造業景況指数の鈍化で株安が続けば、リスクオフのドル買いが入りそうだ。



欧州と中国が投資協定で基本合意に達し、前日の取引でユーロ・ドルが上昇。ただ、1.23ドル台の定着に失敗し上値の重さが意識された。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、ユーロ・ドルは1.22ドル台後半で伸び悩みドル・円への下押し圧力を抑制。一方、菅義偉首相は深刻化する新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、1都3県を対象とした緊急事態宣言を7日に発令する方針を決定。日本経済の減速への警戒感から日本株安を手がかりとした円買いがドルを押し下げ、一時103円付近に値を下げた。



この後の海外市場でも、コロナまん延による経済への影響が懸念されそうだ。英国ではイングランド地方全域で都市封鎖(ロックダウン)を導入しており、安全通貨への買いが見込まれる。また、ユーロ・ドルも上げ渋り、欧州通貨は軟調の見通し。そうしたなか、今晩の米ISM製造業景況指数は前回を下回るとみられ、株安につながりやすい。他方、本日のジョージア州上院決選投票は結果を見極めにくいため、株買いは後退しよう。欧州通貨売りや株安を背景にドルは買い戻され、円に対しては極端な下げを回避するとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・12月失業率(予想:6.2%、11月:6.1%)

・18:00 ユーロ圏・11月マネーサプライ(前年比予想:+10.6%、10月:+10.5%)

・24:00 米・12月ISM製造業景況指数(予想:56.6、11月:57.5)

・05:45 エバンス米シカゴ連銀総裁パネル討論会参加

・05:45 ウィリアムズNY連銀総裁討論会司会

・米ジョージア州で上院選決選投票