2日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米長期金利の上昇への懸念は後退し、リスクオンのムードが継続する見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のハト派姿勢を受け、一段のドル買いは抑制されよう。



米長期金利の急激な上昇による混乱は収束し、前日の取引では米10年債利回りの高水準での推移と株高を背景としたリスクオンのドル買い基調に振れた。ユーロ・ドルは1.2020ドル台に軟化し、ドル・円は106円90銭付近に浮上。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、序盤はリスク選好ムードが広がった。ただ、日経平均株価は下げに転じ、円売りは後退。ドル・円は朝方からじり高となり106円後半で小幅に上昇したが、正午にかけては上げ渋る展開となった。



この後の海外市場でも金利や株価が手がかりとなる。長期金利について欧州中銀(ECB)当局者が足元の上昇をけん制しているのに対し、米FRBは容認姿勢と違いは鮮明。ユーロ売り・ドル買いに振れやすいなか、ユーロ圏の経済指標が改善してもユーロの上昇は想定しにくい。ただ、本日も欧米株高が続けばドル買い基調は維持されるものの、ブレイナードFRB理事などハト派の当局者による発言でドルへの強い買いは抑制されそうだ。対円でも、107円付近で上値が重くなるだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・2月失業率(予想:6.0%、1月:6.0%)

・19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.9%、1月:+0.9%)

・22:30 カナダ・10-12月期GDP(前期比年率予想:+7.2%、7-9月期:+40.5%)

・03:00 ブレイナード米FRB理事オンライン討論会参加(経済見通し)

・04:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演(NYエコノミッククラブ)