14日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。新型コロナウイルス向けワクチン接種の不透明感などで、円が選好される見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のハト派姿勢は織り込まれ、大幅なドル安は想定しにくい。



前日発表された米消費者物価指数(CPI)は予想を上回る堅調な内容となり、持続的な成長を好感したドル買いに振れる場面もあった。その後米10年債利回りの低下でドル売りが優勢となりユーロ・ドルは1.19ドル台半ばに浮上し、ドル・円は109円付近に値を下げた。米ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの有効性が不透明となり、本日アジア市場では日経平均株価の軟調地合いを手がかりとしたリスク回避の円買いが先行し、ドルは109円を割り込んだ。



この後の海外市場では、主要通貨への買いは慎重になりやすい。オーストラリアや欧米のワクチンの進ちょくに遅れが生じる可能性から、オセアニアや欧州の主要通貨に対する早期正常化を期待した買いは後退し、円が消去法的に買われる展開となりそうだ。一方、パウエルFRB議長やウイリアムズNY連銀総裁ほか複数の当局者が討論会などで発言する予定。先行きの回復については慎重だが、ハト派的な政策方針は織り込まれ金利安一服なら一段のドル売りは抑制されよう。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・2月鉱工業生産(前月比予想:-1.2%、1月:+0.8%)

・21:30 米・3月輸入物価指数(前月比予想:+0.9%、2月:+1.3%)

・01:00 パウエル米FRB議長オンライン質疑応答(ワシントン・エコノミック・クラブ)

・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

・03:30 ウィリアムズNY連銀総裁オンライン討論会参加

・04:00 クラリダ米FRB副議長オンライン討論会参加(影のFOMC)

・05:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン討論会参加