23日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米バイデン政権の増税路線を嫌気した売りが続き、ドルは下押し圧力が見込まれる。ただ、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控え、過度な売りは後退しそうだ。



欧州中銀(ECB)が前日の理事会で緩和的な政策の継続を決めると、やや失望感が広がりユーロ売り優勢の展開に。また、バイデン政権が現行のキャピタルゲイン課税を2倍に引き上げる方針との報道を受け、米株安を背景にリスクオフのドル買いが強まった。ユーロ・ドルは一時1.20ドルを割り込み、ドル・円は107円後半を維持。本日アジア市場はユーロ・ドルが小幅に戻したが、ドル・円は日経平均株価の下げ幅縮小などで下値の堅い値動きが目立っている。



この後の海外市場でも下げづらい展開となろう。夕方にかけて発表されるユーロ圏のPMIは製造業、サービス業とも新型コロナウイルスまん延に伴う制限措置の影響で低調な内容が予想される。経済指標が想定通りならユーロ・ドルは弱含み、ドル・円は下支えされよう。一方、米長期金利は足元で低下するものの、前日発表された米新規失業保険申請件数などの改善で正常化への期待は続く。27-28日のFOMCは政策維持の公算だが、内容を見極めようとドル売りは後退しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・4月製造業PMI速報値(予想:62.0、3月:62.5)

・17:00 ユーロ圏・4月サービス業PMI速報値(予想:49.1、3月:49.6)

・17:00 欧州中央銀行(ECB)専門家予測調査

・17:30 英・4月製造業PMI速報値(予想:59.0、3月:58.9)

・17:30 英・4月サービス業PMI速報値(予想:58.9、3月:56.3)

・22:45 米・4月製造業PMI速報値(予想:61.0、3月:59.1)

・22:45 米・4月サービス業PMI速報値(予想:61.5、3月:60.4)

・23:00 米・3月新築住宅販売件数(予想:88.5万戸、2月:77.5万戸)