■強含み、ワクチン接種拡大を好感したユーロ買い



今週のユーロ・ドルは強含み。欧州でワクチン接種が広がり、域内の景気回復が勢いづくとの期待が高まり、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。欧州中央銀行(ECB)は4月22日開催の理事会で現行の金融政策を維持することを予想通り決定したが、フォンデアライエン欧州委員長が「ワクチンキャンペーンが軌道に乗っている」と発言したことを好感して週末前にユーロ買い・米ドル売りが活発となった。取引レンジ:1.1943ドル-1.2100ドル。



■伸び悩みか、ECBは大規模緩和策を継続へ



来週・再来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は現行の大規模な金融緩和策を維持し、量的緩和策の方針を堅持することを表明した。ラガルドECB総裁は「パンデミック脱出まで程遠い」、「ECBは国債購入を断固として増やしていく」との見解を表明している。4月30日発表の1-3月期域内総生産は前年比マイナスとなった場合、ユーロ買い・米ドル売りがさらに強まる可能性は低いとみられる。



予想レンジ:1.1950ドル−1.2150ドル



■下げ渋り、ユーロ圏経済の早期回復への期待残る



今週のユーロ・円は下げ渋り。新型コロナウイルス変異株の感染拡大が警戒されたが、

ワクチン接種ペースの加速によってユーロ圏の景気回復時期は多少早まるとの見方が広がり、ユーロ売り・円買いは縮小した。4月23日発表のユーロ圏4月マークイット製造業PMIと4月サービス業PMIは、いずれも市場予想を上回ったこともユーロ買い・円売りにつながった。取引レンジ:129円59銭−130円97銭。



■弱含みか、1-3月期域内総生産などが手掛かり材料に



来週・再来週のユーロ・円は弱含みか。欧州での新型コロナウイルス変異株の感染拡大に対する警戒感は消えていない。ワクチン接種ペースは加速しつつあるが、ユーロ圏1-3月期域内総生産(GDP)などがさえない結果となった場合、リスク回避的なユーロ売りがやや優勢となりそうだ。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・4月30日:3月失業率(2月:8.3%)

・4月30日:4月消費者物価コア指数(3月:前年比+0.9%)

・4月30日:1-3月期域内総生産速報値(10-12月期:前年比-4.9%)

・5月6日:3月小売売上高(2月:前月比+3.0%)



予想レンジ:129円20銭−131円20銭