■強含み、ワクチン接種拡大を好感したユーロ買い



先週・今週のユーロ・ドルは強含み。ドイツが今年の経済成長率予測を引き上げたことや、ワクチン対象を6月初旬までに全成人に拡大する計画を発表したことから、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。米国経済の早期正常化への期待が広がり、5月初旬にかけてユーロ買いは一時縮小したが、5月7日発表の4月米雇用統計は市場予想を下回る内容だったことから、ユーロ買い・米ドル売りが再び強まり、ユーロ・ドルは一時1.2171ドルまで買われた。取引レンジ:1.1986ドル-1.2171ドル。



■もみ合いか、欧米の経済指標が手掛かり材料に



来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米小売売上高などの主要経済指標が予想を上回った場合、経済正常化への期待でユーロ買い・ドル売りは後退する見通し。一方、欧州中央銀行(ECB)当局者は、今後の緩和政策縮小に関する可能性に言及しており、ユーロ圏の経済指標が堅調だった場合、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となりそうだ。



予想レンジ:1.2070ドル−1.2270ドル



■強含み、ユーロ圏の景気回復期待高まる



先週・今週のユーロ・円は強含み。欧州中央銀行(ECB)による大規模金融緩和策は長期間維持される可能性が高いと予想されているものの、ユーロ圏の段階的な景気回復への期待が広がり、ユーロ・円は4月29日に2018年10月以来となる132円37銭まで上昇した。5月5日に一時131円を下回ったが、日本経済の停滞を意識したユーロ買い・円売りが強まり、7日に132円台前半まで戻した。取引レンジ:130円21銭−132円37銭。



■底堅い値動きか、ECBによる緩和策縮小の思惑も



来週のユーロ・円は底堅い値動きか。欧州中央銀行(ECB)当局者の発言で将来的な緩和縮小への思惑が浮上しているが、ユーロ圏の経済指標が堅調だった場合、金融緩和策の早期縮小への思惑が広がり、ユーロ買い・米ドル売りは強まる可能性がある。欧州連合(EU)が新型コロナウイルスのワクチンを接種した渡航者を受け入れる方針も買い材料になるとみられている。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・12日:3月鉱工業生産(2月:前月比-1.0%)



予想レンジ:131円30銭−133円30銭