19日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。本日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は全般的に慎重なスタンスとみられ、ドル売りに振れやすい。ただ、それにより株価が上昇に転じれば、円売りが見込まれる。



欧州での新型コロナウイルス対策の制限緩和が期待されるなか、前日は域内経済の正常化を先取りしたユーロ買いが先行。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による資産買入れ規模の段階的縮小(テーパリング)に対し期待が弱まり、ドル売りが優勢に。それらによりユーロ・ドルは1.22ドル台に浮上し、ドル・円は109円を割り込んだ。本日アジア市場は日経平均株価が下げ幅を縮小する場面もあったが、アジア株安で円買いに振れドルは安値圏でもみ合った。



この後の海外市場では、FOMC議事要旨(4月27-28日会合分)の内容を見極める展開。カプラン・ダラス連銀総裁のように、当局者のなかにはFRBが来年末までに利上げに踏み切るとの強気な見方もあり、非ハト派政策への期待は根強い。ただ、パウエルFRB議長をはじめ大方のFOMCメンバーは今後の回復に慎重とみられ、議事要旨がハト派的なトーンならドルを下押ししよう。一方で、株価は上昇に転じる可能性から、円売りによりドルは下げづらい地合いとなりそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 南ア・4月消費者物価指数(前年比予想:+4.3%、3月:+3.2%)

・18:00 ユーロ圏・4月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.6%、速報値:+1.6%)

・21:30 カナダ・4月消費者物価指数(前年比予想:+3.2%、3月:+2.2%)

・23:00 ブラード米セントルイス連銀総裁オンライン討論会参加(米経済見通し)

・24:35 ボスティック米アトランタ連銀総裁メディアインタビュー

・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月27-28日会合分)

・欧州中央銀行(ECB)金融安定報告書

・香港休場(釈迦生誕節)