21日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。経済指標を手がかりに欧州通貨買いに振れやすく、ドルは下押しされる見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和縮小への思惑から、ドル売りは後退しそうだ。



前日発表された新規失業保険申請件数は、新型コロナウィルスの危機以降の最低水準に減少。半面、フィラデルフィア連銀製造業景況指数は想定以上に伸びが鈍化し、製造業の失速が意識された。それを受け米10年債利回りの低下を手がかりにドル売り優勢となり、ユーロ・ドルは1.2230ドル付近に上昇、ドル・円は108円後半に沈んだ。本日アジア市場は日経平均株価の堅調地合いで円売りが進み、クロス円の上昇でドル・円は109円付近まで戻している。



この後の海外市場では、欧州通貨の動向が注視される。ユーロ圏のPMIや英国の小売売上高などの経済指標は強弱まちまちと予想されるが、ほぼ想定通りならユーロやポンドに回復期待の買いが入りやすい。資源国通貨もそれに追随すれば、ドルへの下押し圧力が強まりそうだ。一方、4月に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨から、FRBによる資産買入れの段階的縮小(テーパリング)について議論されたことが明らかになった。足元の米経済指標は一服感がみられるものの、緩和縮小観測は継続しドルの大幅安は回避されるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・5月製造業PMI速報値(予想:62.5、4月:62.9)

・17:00 ユーロ圏・5月サービス業PMI速報値(予想:52.5、4月:50.5)

・17:30 英・5月製造業PMI速報値(予想:60.8、4月:60.9)

・17:30 英・5月サービス業PMI速報値(予想:62.2、4月:61.0)

・21:30 カナダ・3月小売売上高(前月比予想:+2.3%、2月:+4.8%)

・22:45 米・5月製造業PMI速報値(予想:60.1、4月:60.5)

・22:45 米・5月サービス業PMI速報値(予想:64.4、4月:64.7)

・23:00 米・4月中古住宅販売件数(予想:608万戸、3月:601万戸)

・23:00 ユーロ圏・5月消費者信頼感指数速報値(予想:-6.5、4月:-8.1)

・01:15 米ダラス、アトランタ、リッチモンド各連銀総裁オンライン討論会参加

・02:30 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁討論会参加(賃金関連)