24日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。仮想通貨や商品先物の相場が不安定化し、クロス円の下げに追随する見通し。一方で、欧州中銀(ECB)のハト派縮小への思惑が後退し、ユーロ売りがドルを下支えする可能性があろう。



ラガルドECB総裁は21日、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の縮小について否定的な見解を示した。足元では一部の当局者から強気な姿勢も示されていたため、総裁発言によりユーロ売りが強まった。この日はユーロ・ドルが1.21ドル半ばに下げ、ドル・円は一時109円付近に値を上げた。ただ、週明けアジア市場は中国政府が商品価格に対する監視を強めるとし、鉄鉱石の先物などが下落。それを受け、ユーロ・円や豪ドル・円が下げ、ドルを下押しした。



この後の海外市場では仮想通貨や商品の動向や欧米金融政策が注視される。ビットコインは急落後に下げ渋ったが、不安定化するなかリスク回避の円買いが続く見通し。商品相場が一段安となれば、円買いを支援しよう。一方、今晩は米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言が予定されており、ブレイナード理事などハト派メンバーの見解が材料視されればドル売りに振れやすい。ただ、ECBの慎重姿勢でユーロは引き続き買いづらく、ドルへの下押し圧力を弱めそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・4月シカゴ連銀全米活動指数(3月:1.71)

・22:00 ブレイナード米FRB理事講演(暗号通貨会合)

・24:00 メスター米クリーブランド連銀総裁討論会開会あいさつ

・01:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン討論会参加

・06:30 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(農業シンポジウム)