1日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。ユーロ圏や英国の堅調な経済指標で欧州通貨買いに振れ、ドルを下押しする見通し。ただ、米国経済の回復期待は根強く、長期金利の低下が抑制されればドルは売りづらい地合いとなりそうだ。



前日は英国と米国の休場で薄商いのなか、調整主体の展開となった。月末のフローでドル売りが強まるなか、ユーロ・ドルは1.2230ドル台に浮上し、ドル・円は109円30銭台に下落。本日アジア市場でも全般的にドル売り基調に振れ、欧州やオセアニアの主要通貨は対ドルで値を上げた。一方、日経平均株価の続落で円買いが先行し、ドル・円は一時109円30銭台に下落。ただ、米ダウ先物がプラスに転じると円買いは弱まり、ドル・円は小幅に値を戻した。



この後の海外市場では欧米の経済指標が材料視される。特にユーロ圏の消費者物価指数が想定通り堅調な内容となれば、欧州中銀(ECB)の緩和縮小を期待したユーロ買いが強まりそうだ。また、英国経済も一段の回復が見込まれ、ポンド買いに振れやすく、ドルへの下押し要因となる。一方、連邦準備制度理事会(FRB)当局者による慎重姿勢もドル売り要因に。ただ、強い米ISM指数で米国経済の持ち直しも観測され、長期金利の下げ渋りでドルは売りづらいだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・5月製造業PMI改定値(予想:62.8、速報値:62.8)

・17:30 英・5月製造業PMI改定値(予想:66.1、速報値:66.1)

・17:30 南ア・1-3月期失業率(予想:33.4%、10-12月期:32.5%)

・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.9%、4月:+1.6%)

・18:00 ユーロ圏・4月失業率(予想:8.1%、3月:8.1%)

・21:30 カナダ・1-3月期GDP(前期比年率予想:+6.8%、10-12月期:+9.6%)

・22:45 米・5月製造業PMI改定値(予想:61.5、速報値:61.5)

・23:00 米・5月ISM製造業景況指数(予想:60.9、4月:60.7)

・23:00 米・4月建設支出(前月比予想:+0.5%、3月:+0.2%)

・23:00 クオールズ米FRB副議長メディアインタビュー

・23:30 米・5月ダラス連銀製造業活動指数(予想:36.3、4月:37.3)

・03:00 ブレイナード米FRB理事オンライン討論会参加(経済と金融政策)

・OPECプラス閣僚級会合