23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:節目の29000円を意識したトレンド形成に向かうかを見極め

■川崎船、22/3上方修正 経常利益2000億円←450億円

■前場の注目材料:ダイキン、インド南部に新工場、100億円投資、首位固め





■節目の29000円を意識したトレンド形成に向かうかを見極め



23日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。22日の米国市場ではNYダウが68ドル高だった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院特別小委員会証言で、タカ派色を強めるとの警戒感から売りが先行した。しかし、質疑応答において、議長が労働市場の回復は程遠く、実際のインフレが上昇するまで、先制的な利上げを回避する慎重な姿勢を繰り返したため上昇に転じた。長期金利の低下でハイテク株も買われ、ナスダックは史上最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の28795円。円相場は1ドル110円60銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。パウエルFRB議長の議会証言で改めてハト派発言が示されたことが安心感に繋がる可能性はある。ただし、ハト派発言は想定されていたこともあり、いったんは安心材料になるものの、昨日は東証1部の9割超の銘柄が上昇し、日経平均構成銘柄のすべてが値を上げていた。先物主導によるインデックス売買が中心ではあるものの、利益確定の動きも意識されやすいところではある。



もっとも、ナスダックは最高値を更新したほか、VIX指数も低下している。アップルなど大型テック株の一角やエヌビディアなど半導体株なども物色されており、押し目買い意欲は強そうである。そのため、日経平均は5日、25日線レベルでの攻防を見せているが、この水準を明確に上放れてくるようだと、節目の29000円を意識したトレンド形成に向かいやすいため、調整場面では押し目を狙いたいところである。



また、昨日の大幅上昇でも東証1部の売買高は11億株にとどまっていた。インデックスに絡んだ売買のため物色対象は定まらないだろうが、NT倍率は直近のボトム水準まで低下してきていることもあり、ややグロース優位の展開を想定。また、個別に材料の出ている銘柄のほか、政策絡みの銘柄への物色は活発だろう。





■川崎船、22/3上方修正 経常利益2000億円←450億円



川崎船<9107>は2022年3月期業績予想の修正を発表。経常利益は450億円から2000億円に上方修正している。コンセンサス(1480億円程度)を上回る見通しとなる。持分法適用会社OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.の運営するコンテナ船事業において、旺盛な貨物需要や市況によって当初の予想を大幅に上回る見込みとなった。





■前場の注目材料



・日経平均は上昇(28884.13、+873.20)

・NYダウは上昇(33945.58、+68.61)

・ナスダック総合指数は上昇(14253.27、+111.79)

・シカゴ日経先物は上昇(28795、大阪比+45)

・1ドル110円60-70銭

・SOX指数は上昇(3185.43、+13.44)

・VIX指数は低下(16.66、-1.23)

・米長期金利は低下

・海外コロナワクチン接種の進展

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い





・ダイキン<6367>インド南部に新工場、100億円投資、首位固め

・日本ケミコン<6997>二次電池材料に参入、長寿命実現へ

・島津製作所<7701>血液少量からアルツハイマー判定、システム

・伊藤忠<8001>CO2船舶輸送実証、NEDO公募案件

・丸紅<8002>電子通貨基盤に参画、マルコペイに出資

・日本製紙<3863>ノルウェー社に出資、海外で紙容器伸長

・三井物産<8031>インドネシアの石炭火力を売却

・デンソー<6902>金属用3Dプリンターの米社に出資、高速造形法確立へ

・ニチコン<6996>電子棚札システム、メンテ10年間不要

・TDK<6762>3Dホールセンサーに外乱磁場の補正機能搭載、HV・EVで採用狙う

・パナソニック<6752>ICチップ反り抑える半導体パッケージ基板材料

・JFE<5411>鉄鋼現場の安全投資に4年400億円、AIで異常検知・認識





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月26-27日分)



<海外>

・特になし