23日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の利上げに関する見解は強弱分かれるが、ドル買い基調は継続する見通し。ただ、111円台は利益確定売りが観測され、一段のドル高は想定しにくい。



パウエルFRB議長は前日の議会証言で、インフレ懸念に特化した性急な政策金利引き上げに否定的な見解を示した。ただ、前週の連邦公開市場委員会(FOMC)やその後の当局者によるタカ派的な発言が意識されるなか、欧州通貨に対して底堅く推移する。本日アジア市場で米10年債利回りは下げ渋り、ドルは小幅に買い戻されている。ユーロ・ドルは1.19ドル半ばから前半に失速したほか、ドル・円は110円半ばから後半に値を上げ111円台が視野に入った。



この後の海外市場では欧米の経済指標にらみの展開に。欧州時間では英国やユーロのPMIが注目され、いずれも景気の好不況の境目である50を上回る見通し。ただ、製造業の回復に一服感が広がれば欧州通貨売りが強まり、ドルの押し上げ要因になる。一方、本日もFRB当局者による発言機会があり、早期利上げ観測への思惑から米金利高・ドル高の流れは続きそうだ。半面、ドルの111円台は昨年3月以来となり、大台に乗せれば利益確定売りに下押しされるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・6月製造業PMI速報値(予想:62.3、5月:63.1)

・17:00 ユーロ圏・6月サービス業PMI速報値(予想:58.0、5月:55.2)

・17:30 英・6月製造業PMI速報値(予想:64.0、5月:65.6)

・17:30 英・6月サービス業PMI速報値(予想:62.8、5月:62.9)

・21:30 米・1-3月期経常収支(予想:-2062億ドル、10-12月期:-1885億ドル)

・21:30 カナダ・4月小売売上高(前月比予想:-5.0%、3月:+3.6%)

・22:00 ボウマン米FRB理事講演(経済回復力関連)

・22:45 米・6月製造業PMI速報値(予想:61.5、5月:62.1)

・22:45 米・6月サービス業PMI速報値(予想:70.0、5月:70.4)

・23:00 米・5月新築住宅販売件数(予想:86.7万戸、4月:86.3万戸)

・24:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁討論会参加(制度的人種差別関連)

・02:00 米財務省・5年債入札

・05:30 ローゼングレン米ボストン連銀総裁質疑応答(経済関連)