25日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米経済指標が堅調なら、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締めの思惑を後押ししよう。ただ、米長期金利の上昇ペースは緩慢で、ドルは買い縮小により失速する可能性があろう。



前週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)以降はFRBの引き締めが意識されるものの、長期金利の上昇が抑制されドル買いの入りづらい地合いが続く。前日はドイツの強いIFO企業景況感指数を手がかりにユーロ・ドルは1.19ドル半ばに浮上し、ドル・円は110円半ばに値を下げた。本日アジア市場はおおむねその流れを受け継ぎ、ドル・円は上値の重さが目立つ。半面、日経平均株価などアジア株高を受けた円売りで、ドルは底堅さを増しているようだ。



この後の海外市場では、引き続き米金利にらみとなる見通し。ユーロ・ドルは1.20ドル付近で売りが観測されるほか、ポンド・ドルは英中銀の緩和縮小期待の後退で売りが出やすく、ドルの押し上げ要因に。今晩発表の米コアPCE価格指数が予想を上回る強い内容なら、資産買入れの段階的縮小(テーパリング)や早期利上げへの観測でドル買い地合いとなろう。ただ、慎重な当局者発言で金利高が抑えられ、ドルは引き続き111円台では下押し圧力が強まりそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・5月マネーサプライM3(前年比予想:+8.5%、4月:+9.2%)

・21:30 米・5月個人所得(前月比予想:-2.5%、4月:-13.1%)

・21:30 米・5月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.4%、4月:+0.5%)

・21:30 米・5月コアPCE価格指数(前年比予想:+3.4%、4月:+3.1%)

・23:00 米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:86.5、速報値:86.4)

・23:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁オンライン討論会参加(経済)

・24:35 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済回復力に関する自行主催会議)

・02:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁オンライン討論会参加(金融安定化)

・04:00 ウィリアムズNY連銀総裁表彰式あいさつ(カリフォルニア大学主催)