30日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。新型コロナウイルス・デルタ株まん延が警戒され、クロス円が下押しする見通し。ただ、米雇用関連統計が注視され、改善への期待感からドルの下げは小幅にとどまりそうだ。



月末・半期末のフローによる売り買いが交錯するなか、前日は米10年債利回りの上昇を手がかりとしたドル買いが強まる場面もあった。ユーロ・ドルは節目の1.19ドルを割り込み、ドル・円は110円半ばで底堅さが意識される。本日アジア市場もおおむねその流れを踏襲。米長期金利の上昇が抑えられるなかドル買いは仕掛けづらいほか、中国の回復一服感により円売りは弱まった。ただ、ドル・円は110円前半の押し目買いが観測され、引き続き下値は堅い。



この後の海外市場では、新型コロナウイルス・デルタ株まん延を警戒した円買いが入りやすい展開となろう。そうしたなか、本日発表のユーロ圏のインフレ指標が低調な内容ならユーロ・円がクロス円の下げを主導し、ドル・円を下押ししよう。一方、今晩の米ADP雇用統計は民間部門雇用者数が前月大幅増の反動で、減少が見込まれる。ただ、今週末の雇用統計は全般的に改善が見込まれ、FRBの引き締め姿勢を支援する材料になりやすいことからドル売りは縮小しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・6月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.9%、5月:+2.0%)

・21:00 南ア・5月貿易収支(予想:+496億ランド、4月:+512億ランド)

・21:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁討論会参加(地方分権制度)

・21:15 米・6月ADP雇用統計(予想:+55.0万人、5月:+97.8万人)

・22:45 米・6月シカゴ購買部協会景気指数(予想:70.0、5月:75.2)

・23:00 米・5月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-1.0%、4月:-4.4%)

・02:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁討論会参加(ヒスパニック系商工会議所)