2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:上方修正を発表した郵船の株価動向でセンチメントを見極め

■郵船、22/3上方修正 営業利益1300億円←660億円

■前場の注目材料:丸紅、ソルトン買収、コネクター大型品販売





■上方修正を発表した郵船の株価動向でセンチメントを見極め



2日の日本株市場は引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。1日の米国市場ではNYダウが131ドル高だった。週次の失業保険申請件数がパンデミックによる経済封鎖が始まった昨年3月中旬以降で最小となったため労働市場の回復期待が一段と強まり買い優勢の展開。原油高も手伝い終日堅調に推移し、引けにかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の28785円。円相場は1ドル111円50銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。ただし、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいと見られる。米国では新たな四半期に入ったこともあり、資金流入への期待から景気敏感株を中心に買われているが、一方で、マイクロンテクノロジーは予想を上回る決算ながらも材料出尽くしといった流れからか売られている。雇用統計の発表を控えているとはいえ、長期金利の低下傾向も続いていることから地合いは悪くないだけに、今後本格化する決算を前に慎重にさせそうである。



日経平均は29000円辺りに位置している75日線に上値を抑えられる格好から、今週は緩やかな調整が続いている。28500円水準での底堅さは意識されるものの、足元では25日線辺りも抵抗に変わってきているところであり、積極的にリバウンドを狙いにいく動きは期待しづらいところであろう。米国市場の上昇や雇用統計の発表を控えて短期筋のショートカバーは意識されるだろうが、週明け5日の米国市場は独立記念日の振替祝日で休場となるため、海外勢のフローも期待しづらい。そのため、先物主導によるインデックスに絡んだ商いの影響を受けやすい点については注意しておきたい。



物色の流れとしては個人主体の売買が中心になりやすく、マザーズやJASDAQなど中小型株での短期的な値幅取り狙いに。また、昨日はこれまで強い上昇が続いていた海運セクターに対する利益確定の動きが目立っていた。一方で、昨日の取引終了後に郵船<9101>が通期業績予想の上方修正を発表している。内容としてはコンセンサスを上回る修正であるため、ポジティブである。そのため、上方修正を受けて、改めて買い直されるかが注目されよう。反対に材料出尽くし感から利食いの動きが強まるようだと、景気敏感株への利食いの動きが広がりを見せてくる可能性はありそうだ。





■郵船、22/3上方修正 営業利益1300億円←660億円



郵船<9101>は2022年3月期業績予想の修正を発表。売上高は1兆5000億円から1兆8000億円、営業利益は660億円から1300億円に上方修正した。持分法適用会社OCEAN NETWORK EXPRESS PTE.LTD.の業績が想定以上に堅調に推移。加えて、好調なドライバルク市況等により、不定期専用船事業においても収支の良化を見込んでいる。





■前場の注目材料



・NYダウは上昇(34633.53、+131.02)

・ナスダック総合指数は上昇(14522.38、+18.42)

・シカゴ日経先物は上昇(28785、大阪比+155)

・1ドル111円50-60銭

・VIX指数は低下(15.48、-0.35)

・米原油先物は上昇(75.23、+1.76)

・海外コロナワクチン接種の進展

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い





・丸紅<8002>ソルトン買収、コネクター大型品販売

・日産自<7201>英でEV生産、1540億円投資、電池工場も新設

・7&IーHD<3382>新中計、海外コンビニで成長、25年度ROE10%

・ブリヂストン<5108>ブラジル工場増強、電動車向け高インチタイヤ需要対応

・THK<6481>デジタル人材研修拡大、1000人規模、eラーニングも導入

・IHI<7013>高層クレーン運転支援、三井住友建と開発

・マクセルHD<6810>ADB対応レンズ開発、車向けLEDヘッドランプ照準

・東レ<3402>中国で浄水器拡大、製品拡充・店舗増やす

・信越化<4063>温室ガス削減策強化、電力自給率など向上

・三洋化成<4471>寝具用発泡ウレタン原料、低反発で通気性4倍

・協和キリン<4151>家庭医薬品生産、23年9月で終了





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:50 6月マネタリーベース(5月:前年比+22.4%)



<海外>

・特になし_