6日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。ユーロ圏の堅調な経済指標で欧州通貨買いに振れれば、ドルを下押しする見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め期待は継続しており、ドル売りは仕掛けづらい。



2日に発表された米雇用統計を受けFRBによる金融正常化は遅れが生じるとの見方から、ドル買いは縮小しつつある。5日は米国市場が独立記念日の振替に伴う休場となったが、ドル・円は狭いレンジ内でもみ合いながら110円80銭付近に下げた。本日アジア市場でもドル売り基調が続くなか、ユーロ・ドルは1.18ドル半ばから後半に浮上。ドル・円はやや値を下げたものの、堅調な日経平均株価を背景に円売りに振れ、110円後半で底堅い値動きが目立った。



この後の海外市場は欧米の経済指標が材料視される。ユーロ圏の小売売上高が予想通り大幅に改善すれば、回復期待のユーロ買いが再開しよう。英国での新型コロナウイルス向けワクチン接種の進展でポンド買いも見込まれ、欧州通貨買い・ドル売りに振れやすい。一方、米国のISM非製造業景況指数はほぼ前月並みと想定され、高水準を維持できればドル売りは抑制されよう。FRBによる引き締め観測を背景としたドル買いは根強く、対円で110円台は下げづらいだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:30 英・6月建設業PMI(予想:64.0、5月:64.2)

・18:00 独・7月ZEW景気期待指数(予想:75.0、6月:79.8)

・18:00 ユーロ圏・5月小売売上高(前月比予想:+4.2%、4月:-3.1%)

・22:45 米・6月サービス業PMI改定値(予想:64.8、速報値:64.8)

・23:00 米・6月ISM非製造業景況指数(予想:63.5、5月:64.0)