9日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い値動きを予想する。米10年債利回りの持ち直しを受け、ドルは買戻しが見込まれる。ただ、株価や原油の相場が不安定となりリスク回避的な円買いが継続すれば、ドルの戻りを抑制しそうだ。



前日の取引で、ドル・円はサポートラインとみられていた110円40銭付近を、ユーロ・円は節目の130円をそれぞれ割り込むと一気に調整が進み、クロス円の下げを主導。原油安や株安でリスク回避的なムードが広がっていたことから円買いが優勢となり、ドル・円は約1カ月ぶりとなる109円50銭付近に値を下げた。本日アジア市場では不安定な相場が警戒されるものの、クロス円が下げ渋るなか、ドル・円は米金利の持ち直しで小幅に戻した。



この後の海外市場では、ドル・円が110円台に戻せるか注目されよう。世界的な金融緩和を背景にリスク資産へ資金が流入したが、その巻き戻しで株式や原油の相場は不安定化し安全通貨買いの流れが続く見通し。今晩講演予定の欧州中銀(ECB)や英中銀の総裁の発言は、欧州通貨買いを誘発する可能性も。一方、米10年債利回りは低水準ながらもやや持ち直しており、ドル・円は底堅さが意識される。ただ、リスク回避の円買いが、ドルの戻りを抑えるだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 カナダ・6月失業率(予想:7.8%、5月:8.2%)

・23:00 米・5月卸売在庫改定値(前月比予想:+1.1%、速報値:+1.1%)