15日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い値動きを予想する。米長期金利の下げが一服すれば、ドルは買戻しが入りやすい。ただ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長によるハト派姿勢は、ドルの戻りを抑制しそうだ。



焦点となっていたパウエルFRB議長による14日の議会証言で、金融緩和縮小を開始するだけの強い手がかりがみられないとの見方が示された。また、インフレの高進は向こう数カ月続いた後、鈍化するとの見解で、引き締めの加速に対する期待は後退。この日は米10年債利回りの低下を受け、ドル全面安の展開に。ドル・円は110円を割り込み、109円台後半に水準を切り下げた。本日アジア市場で米金利安はいったん収束したが、ドル売り圧力は継続している。



この後の海外市場では、米国の経済指標や当局者発言が材料視される。今晩発表の新規失業保険申請件数は前週から減少が予想され、雇用情勢の改善が好感される見通し。また、フィラデルフィア連銀製造業景況指数が想定通り前回並みの内容を維持できれば長期金利の一段の低下を抑制し、ドル買戻しの要因となりそうだ。一方、本日もパウエルFRB議長が上院銀行委員会で半期議会証言に臨む。引き続き緩和縮小には慎重姿勢とみられ、ドルの買戻しは小幅にとどまろう。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:35.0万件、前回:37.3万件)

・21:30 米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:28.0、6月:30.7)

・21:30 米・7月NY連銀製造業景気指数(予想:18.0、6月:17.4)

・21:30 米・6月輸入物価指数(前月比予想:+1.1%、5月:+1.1%)

・22:15 米・6月鉱工業生産(前月比予想:+0.6%、5月:+0.8%)

・22:15 米・6月設備稼働率(予想:75.6%、5月:75.2%)

・22:30 パウエル米FRB議長半期議会証言(上院銀行委員会)

・24:00 エバンス米シカゴ連銀総裁経済会合参加

・米独首脳会談(ワシントン)