27日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演で慎重姿勢が示されれば、ドルは引き締め期待後退で売り先行の見通し。ただ、ドルには押し目買いが入り、下げは限定的となりそうだ。



米金融当局者からタカ派的な発言が相次ぐなか、前日の取引では米10年債利回りの上昇を手がかりとしたドル買い優勢の展開に。一方、アフガニスタンの首都カブールで米兵を含む60人超死亡の報道を受けリスク回避的な円買いが強まり、ドル・円は110円前半から109円後半に失速している。本日アジア市場では米金利の失速でドルは失速する半面、アフガン情勢への過度な警戒の緩和で円買いは抑制され、ドルは下値の堅さが目立つ。



この後の海外市場は、23時のパウエルFRB議長によるオンライン講演が焦点。テーマは「経済見通し」で、一部の市場筋は資産買入れの段階的縮小(テーパリング)開始に言及すると期待する。ただ、足元で発表された経済指標は個人消費や企業景況感などで弱さが目立ち、同議長は慎重姿勢を堅持する公算。その際にはドルに失望売りが見込まれるが、値ごろ感から買戻しが入りやすい。株式市場の強気相場で円売り再開なら、ドルを下支えしそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・7月個人所得(前月比予想:+0.2%、6月:+0.1%)

・21:30 米・7月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.4%、6月:+1.0%)

・21:30 米・7月コアPCE価格指数(前年比予想:+3.6%、6月:+3.5%)

・21:30 米・7月卸売在庫速報値(前月比予想:+1.0%、6月:+1.1%)

・23:00 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:70.8、速報値:70.2)

・23:00 パウエル米FRB議長オンライン講演(年次経済シンポジウム、経済見通し)