30日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)による慎重姿勢を受け、金利安を手がかりにドルは下押しされる見通し。ただ、アフガニスタン情勢が注視され、リスクオフのドル買いが見込まれる。



パウエルFRB議長は27日、ジャクソンホール会合の講演で資産買入れの段階的縮小(テーパリング)開始の可能性に言及。半面、利上げ前倒しとの関連について否定的な考えを示した。同議長の慎重姿勢により、この日は米10年債利回りが低下しドル売りに振れた。ユーロ・ドルは1.18ドル台に浮上し、ドル・円は109円70銭台に沈んだ。週明けアジア市場は株価や原油相場の失速で円売りは抑制され、ドル・円はじり安の場面もあった。



この後の海外市場はFRB議長発言を消化する展開となり、ドルに下押し圧力が見込まれる。ただ、ユーロ圏の景況感指数やドイツのインフレ指標が低調な内容なら、ユーロ売りに振れやすく、ドルを支える要因に。また、FRBは2022年テーパリングを終え、23年に利上げを開始するシナリオに変わりはなく、過度なドル売りは抑制されよう。一方、アフガニスタン情勢の不透明感に伴うリスク回避的なムードで、安全通貨のドルに買いが入りやすい。



【今日の欧米市場の予定】

・18:30 ユーロ圏・8月景況感指数(予想:118.0、7月:119.0)

・21:00 独・8月消費者物価指標速報値(前年比予想:+3.8%、7月:+3.8%)

・23:00 米・7月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.4%、6月:-1.9%)

・23:30 米・8月ダラス連銀製造業活動指数(予想:22.8、7月:27.3)