2日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今晩発表の米経済指標は強弱まちまちとみられ、ドルへの売り買いは交錯する見通し。一方、NY株式市場の強気相場が続けばリスク選好の円売りで、ドルは下げづらい展開となりそうだ。



前日発表された米国のADP雇用統計は、民間部門雇用者数の伸びが想定外に鈍化。また、ISM製造業景況指数は予想を上回ったものの、雇用指数は悪化し、労働市場への影響を懸念したドル売りが強まった。欧州中銀(ECB)による緩和縮小観測もありユーロ・ドルは1.18ドル半ばに浮上し、ドル・円は110円を割り込んだ。本日アジア市場も、同様の展開に。日経平均株価の失速により円売りが弱まり、ドル・円は110円を下回る場面もあった。



この後の海外市場では欧米の経済指標が手がかり。ユーロ圏のインフレ指標が改善すれば、ECBへの政策期待でユーロ買いが再開すれば、ドルを下押しする。一方、米国の新規失業保険申請件数は前週から減少すれば、雇用統計への期待が高まる。ただ、製造業受注は前月を下回るとみられ、正常化期待のドル買いは弱まりそうだ。それでも、ナスダックなど主要指数の高値更新が相次ぐNY株式市場で、強気相場を背景に円売りが主要通貨を支えるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・7月生産者物価指数(前年比予想:+11.0%、6月:+10.2%)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:34.5万件、前回:35.3万件)

・21:30 米・7月貿易収支(予想:-710億ドル、6月:-757億ドル)

・21:30 米・4-6月期非農業部門労働生産性改定値(前期比年率予想:+2.5%、速報値:+2.3%)

・21:30 カナダ・7月貿易収支(予想:+17.0億加ドル、6月:+32.0億加ドル)

・23:00 米・7月製造業受注(前月比予想:+0.3%、6月:+1.5%)

・23:00 米・7月耐久財受注改定値(前月比予想:-0.1%、速報値:-0.1%)

・02:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン質疑応答(経済機会の創設)

・04:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁オンライン講演(包摂的経済)