3日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米雇用統計など経済指標は強弱まちまちとみられ、金融引き締め期待のドル買いは限定的となる見通し。また、米株高継続なら、リスクオンのドル売りも見込まれる。



NY株式市場が強気相場を維持しており、リスク選好ムードで安全通貨のドルや円の売られやすい地合いが鮮明だ。前日の取引でユーロ・ドルは1.18ドル後半に値を上げ、ドル・円は110円台への上昇を阻止されている。本日アジア市場では日本の菅義偉首相の退陣に関する報道を受け、いったん円買いに振れた。その後は新政権への政策期待から円売り優勢となり、主要通貨を押し上げた。ドル・円はその流れで110円台に再浮上した。



この後の海外市場でも、日本の政治情勢が材料視されれば円売り要因に。一方、今晩注目の米経済指標のうち、雇用統計は失業率が改善するものの、平均時給は横ばい、非農業部門雇用者数は減少の見通し。また、ISM非製造業景況指数も鈍化が予想されており、強弱まちまちとなれば連邦準備制度理事会(FRB)による緩和長期化への思惑が広がりやすい。株高継続なら円売りに振れやすいが、ドルにはリスクオンの売りが観測され上値を抑えそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・8月サービス業PMI改定値(予想:59.7、速報値:59.7)

・17:30 英・8月サービス業PMI改定値(予想:55.5、速報値:55.5)

・18:00 ユーロ圏・7月小売売上高(前月比予想:0.0%、6月:+1.5%)

・21:30 米・8月非農業部門雇用者数(予想:+72.5万人、7月:+94.3万人)

・21:30 米・8月失業率(予想:5.2%、7月:5.4%)

・21:30 米・8月平均時給(前年比+4.0%、7月:+4.0%)

・22:45 米・8月サービス業PMI改定値(予想:55.2、速報値:55.2)

・23:00 米・8月ISM非製造業景況指数(予想:61.8、7月:64.1)