10日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。短期的なリスク要因の後退を受け、安全通貨のドルは売られやすい見通し。一方で、米国の経済指標や当局者発言で金利安が一服すれば、ドルへの買戻しが見込まれる。



欧州中銀(ECB)は前日の理事会で、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模縮小を議論した。それを受けユーロ買い優勢となったが、ラガルド総裁はその後の記者会見で「微調整」と発言し、引き締め期待のユーロ買いは弱まった。一方、米国債入札が好調で長期金利が低下し、ドル売りも進行。前日は全般的に方向感の乏しい値動きに。ただ、本日アジア市場は香港株の急反発でリスク回避ムードは後退し、ドルや円が売られている。



この後の海外市場では、ECB理事会の通過でリスク回避姿勢が弱まり安全通貨売りの展開となりそうだ。日経平均株価を含めアジア株高が欧米市場に波及するほか原油価格は下げ止まり、ドルや円への売りが出やすい。ただ、今晩は高水準の生産者物価指数や連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派的な発言を受けた引き締め観測で、米長期金利の低下は一服しそうだ。ドル・円はややドル買いに振れ、引き続き109円後半では下げづらい値動きとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・8月生産者物価指数(前月比予想:+0.6%、7月:+1.0%)

・21:30 カナダ・8月失業率(予想:7.3%、7月:7.5%)

・23:00 米・7月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.6%、速報値:+0.6%)

・22:00 メスター米クリーブランド連銀総裁オンライン講演(フィンランド中銀主催

会議)