15日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米経済指標の低調な内容が嫌気され、減速懸念のドル売りが続く見通し。ただ、明日発表の小売売上高などを見極めるムードが広がれば、一段のドル売りを抑制する可能性もあろう。



前日注目された米国の消費者物価指数(CPI)は前年比で予想と一致したが、コア指数は想定外に低調な内容となった。インフレ高進は「一時的」とする連邦準備制度理事会(FRB)の見解を裏付けたとの見方から、米10年債利回りの大幅低下でドル売り優勢に。ユーロ・ドルは1.18ドル台半ばに浮上し、ドル・円は109円半ばに失速。ただ、本日アジア市場では日経平均株価が軟調ながらも下げ渋り、日本株安を嫌気した円買いを弱める要因となった。



この後の海外市場では、欧米の経済指標が材料視される。ユーロ圏鉱工業生産は改善が予想され、欧州中銀(ECB)による緩和縮小への思惑でユーロ買い・ドル売りに振れやすい。一方、米国のNY連銀製造業景気指数と鉱工業生産はいずれも前回から伸びが鈍化するとみられ、減速懸念のドル売りが継続しよう。NY株式市場が軟調なら、円買いも見込まれる。ただ、明日の小売売上高やフィラデルフィア連銀製造業景気指数を見極めようと、ドルの大幅安は回避されそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・7月鉱工業生産(前月比予想:+0.6%、6月:-0.3%)

・21:30 米・9月NY連銀製造業景気指数(予想:18.0、8月:18.3)

・21:30 米・8月輸入物価指数(前月比予想:+0.2%、7月:+0.3%)

・21:30 カナダ・8月消費者物価指数(前年比予想:+3.9%、7月:+3.7%)

・22:15 米・8月鉱工業生産(前月比予想:+0.5%、7月:+0.9%)

・22:15 米・8月設備稼働率(予想:76.4%、7月:76.1%)