16日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米国の小売売上高など弱い経済指標を受け、減速懸念によるドル売りが先行。ただ、欧米株安に振れればドルへのリスクオフの買いが見込まれ、対円で大幅安を回避しそうだ。



前日の取引では米連邦準備制度理事会(FRB)による資産買入れの段階的縮小(テーパリング)観測の後退や中国恒大集団のデフォルト懸念を受け、リスク回避的な円買いが強まる場面もあった。ドル・円は109円付近に、ユーロ・円は129円付近にそれぞれ弱含んだ。本日アジア市場も、おおむねその流れが受け継がれている。日経平均株価は高寄り後に下げ、リスク回避的な円買いが主要通貨を下押し。ただ、ドルへの買いも入り対円では下げ渋った。



この後の海外市場は米経済指標が注目される。焦点の小売売上高は小幅改善が予想されるが、マイナスが続く見通し。また、フィラデルフィア連銀製造業景況指数は前月から伸びが鈍化するほか、新規失業保険申請件数は前週から悪化が見込まれる。低調な統計で減速懸念が強まれば、金利安を手がかりにドル売りに振れやすい展開となりそうだ。一方、中国恒大集団の問題で株安基調ならドルにはリスクオフの買いが続き、対円での下げは小幅にとどまろう。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・7月貿易収支(6月:+181億ユーロ)

・21:30 米・8月小売売上高(前月比予想:-0.7%、7月:-1.1%)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:32.3万件、前回:31.0万件)

・21:30 米・9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:19.0、8月:19.4)

・23:00 米・7月企業在庫(前月比予想:+0.5%、6月:+0.8%)

・05:00 米・7月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(6月:+1109億ドル)