29日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。年初来高値を上抜け、達成感からいったん失速する見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の引き締めに前向きな見解から、ドルは長期金利の上昇に追随しそうだ。



前日の取引で、FRBによる早期引き締めへの思惑が広がるなか米10年債利回りが騰勢を強め、ドル買い優勢の展開となった。ユーロ・ドルは1.1670ドル付近に弱含み、ドル・円は111円半ばに浮上。本日アジア市場でドル・円は国内勢の買いが強まり、7月に付けた年初来高値111円66銭を一時上抜けた。ただ、中国恒大集団の債務不履行(デフォルト)への懸念から主要株価指数の大幅安で円買いに振れ、ドル一段高は抑制されている。



この後の海外市場では、主要国の金融政策と米金利が注目される。今晩の欧州中央銀行(ECB)フォーラムには日銀や英中銀の各総裁やFRB議長が討論会に参加する予定。それとは別に複数の米連銀総裁による発言機会があり、他の主要国との対比で米国の引き締めスタンスが鮮明になりやすい。目先の米債務上限問題やNY株式市場の値動き次第で円買いが強まる可能性はあるものの、米金利高が維持されればドルは買いが根強く下げづらいだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:30 8月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:7.30万件、7月:7.52万件)

・18:00 9月ユーロ圏景況感指数(予想:116.9、8月:117.5)

・22:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁オンライン討論会参加(経済見通し)

・23:00 米・8月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.0%、7月:-1.8%)

・24:45 欧州中央銀行(ECB)フォーラム最終日(黒田日銀総裁、パウエル米FRB議長、ベイリー英中銀総裁、ラガルドECB総裁が討論会参加)

・02:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁オンライン講演(UCLA)

・03:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン会議参加(シカゴ連銀主催)