30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:改めて政策期待が高まりやすく押し目買い意欲は強い

■日電硝、21/12上方修正 営業利益340億円←280億円

■前場の注目材料:塩野義、コロナ薬の年内申請準備、供給体制を構築





■改めて政策期待が高まりやすく押し目買い意欲は強い



30日の日本株市場は、買い先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが90ドル高だった。金利上昇が一段落したほか、8月中古住宅販売成約指数が予想以上に伸びたことが材料視されている。ただし、債務上限問題への懸念がくすぶるなか、引けにかけて上げ幅を縮小。また、金利先高懸念は根強く、ハイテク株の売りが続き、ナスダックは下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の29705円。円相場は1ドル111円90銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになろう。昨日の日経平均は配当落ち分の影響はあったものの、ギャップダウンから25日線水準まで調整している。同線を支持線として、いったんはリバウンドを意識したスタンスに向かいやすい面はあるだろう。大きく下押す局面においては、押し目買いの好機といった見方が維持されているかが注目される。



米国では債務上限問題への懸念、中国では不動産市場の信用不安が根強く、積極的な売買は手控えられやすいところであろう。一方で、国内では岸田政権が発足することから、改めて政策期待が高まりやすいと見られ、押し目買い意欲は強いと考えられる。また、月末の需給要因も意識されるが、前月末の上昇で月末のアノマリーは打ち消していることから、持ち高調整に伴う売り圧力への警戒感はそれほど高まらない。一方で、配当再投資への思惑などが需給面での下支えとして意識されそうだ。



物色としては政策期待が高まるなか、テーマ性のある銘柄などへの物色が継続。足元では緊急事態宣言の解除を前に旅行関連などへの物色が強まっている。テーマ性のある銘柄やセクターで、出遅れ感の強い銘柄などへの物色に向かわせそうだ。なお、こう着感が強まる局面においては、外部要因などから売りを仕掛けやすい需給状況であるため、先物に振らされにくい材料系の銘柄に個人主体の値幅取り狙いの売買が意識されよう。





■日電硝、21/12上方修正 営業利益340億円←280億円



日電硝<5214>は2021年12月期業績予想の修正を発表。営業利益は280億円から340億円に上方修正した。コンセンサス(300億円程度)を上回る。主力の薄型パネルディスプレイ用ガラスやガラスファイバを中心に堅調な需要が続き、売上高、利益ともに前回予想を上回る見込みとなった。





■前場の注目材料



・NYダウは上昇(34390.72、+90.73)

・シカゴ日経先物は上昇(29705、大阪比+85)

・1ドル111円90-00銭

・VIX指数は低下(22.56、-0.69)

・岸田次期内閣による大型経済対策への期待

・海外コロナワクチン接種の進展

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い





・塩野義<4507>コロナ薬の年内申請準備、供給体制を構築

・三菱ガス<4182>蘭に塗料原料新工場

・SBI<8473>新生銀へのTOB、12月8日まで延長

・トヨタ<7203>不正車検の総点検結果と再発防止策

・三菱電機<6503>品質保証で新組織、社長直下、全工場機能を統括

・NTT<9432>XRで売上高1000億円、コンテンツ競争力強化

・花王<4452>「ヘルシア」で新収益、機能性素材の外販にカジ

・三洋化成<4471>独BASFと協業、水系ポリウレタン樹脂をグローバル製販

・オリンパス<7733>米に新興ファンド 5年間で55億円、医療機器の競争力強化

・日本触媒<4114>アンモニア分解触媒開発、25年めど量産技術

・レンゴー<3941>ベトナムに新工場、段ボールライナー・中芯生産





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:50 8月鉱工業生産速報値(前月比予想:-0.5%、7月:-1.5%)



<海外>

・10:00 中・9月製造業PMI(予想:50.0、8月:50.1)

・10:00 中・9月非製造業PMI(予想:49.8、8月:47.5)

・10:45 中・9月財新製造業PMI(予想:49.5、8月:49.2)