■軟調推移、欧米株安を意識したユーロ売りも



今週のユーロ・ドルは、軟調推移。一時1.1563ドルまで下落した。週初はドイツ総選挙の結果を好感したユーロ買い・米ドル売りが観測されたが、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が「ECBは一過性の供給ショックに過剰反応すべきではない」と金融緩和策の解除に慎重な姿勢を見せ、ユーロ売りが優勢となった。また、欧米諸国の株式は週間ベースで弱含みとなったこともユーロ売りにつながった。取引レンジ:1.1563ドル-1.1732ドル。



■もみ合いか、ECBはユーロ圏経済の改善を予想



来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米量的緩和策の早期縮小観測による米金利高・ドル高の進行で、ユーロは心理的な節目とみられていた1.16ドルを割り込んでいる。ただ、欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏経済は年末には新型コロナウイルスの感染流行前の水準に戻ると予想しており、ユーロ売り・米ドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。



予想レンジ:1.1500ドル−1.1650ドル



■弱含み、欧米株安などを嫌気



今週のユーロ・円は弱含み。中国の恒大集団の債務問題に対する過度の懸念は後退したことから、リスク回避的なユーロ売り・円買いはやや縮小した。しかし、米国の債務上限引き上げを巡って与野党の対立は続いており、欧米諸国の株式相場は週間ベースで弱含みとなったことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りは拡大せず、週後半のユーロ・円は主に128円台後半で推移した。取引レンジ:128円55銭−130円48銭。



■下げ渋りか、リスク回避のユーロ売り縮小の可能性



来週のユーロ・円は、下げ渋りか。中国恒大集団が債務不履行に陥るとの懸念は消えていないことから、リスク回避的なユーロ売り・円買いがユーロを下押しする可能性があろう。一方、欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏経済が年末までに新型コロナウイルスの感染流行前の水準に戻すと予想している。ユーロ圏8月小売売上高などの経済指標が予想以上に改善した場合、リスク回避的なユーロ売り・円買いは縮小するとみられる。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・6日:8月小売売上高(7月:前月比-2.3%)



予想レンジ:127円50銭−129円50銭