8日のドル・円は、東京市場では111円60銭から111円99銭まで上昇。欧米市場では、111円51銭まで下げた後、112円25銭まで上昇し、112円24銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に112円台で推移か。米長期金利の高止まりを意識して、リスク回避的な円買いは縮小するとみられる。



8日発表された9月米雇用統計で非農業部門雇用者数は、市場予想を大幅に下回る前月比+19.4万人にとどまった。しかしながら、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内に量的緩和策の段階的な縮小に着手するとの市場の見方は変わらず、債券利回りの上昇を受けてドル買い・円売りが優勢となった。原油先物が一時約7年ぶりの80ドル台に上昇したことも円売り材料となったようだ。



ただ、市場関係者の間からは「今週発表される9月消費者物価コア指数は前年比+4%程度の上昇になるが、9月小売売上高が前月比マイナスとなった場合、ドル買いの勢いは弱まる可能性がある」との声が聞かれている。また、「原油高などによってインフレ圧力はさらに強まる可能性があるが、この動きを嫌って米国株式が大きく下げた場合はドル相場を圧迫する要因となる」との見方も出ているようだ。