11日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。前週末の米雇用統計が改めて材料視され、引き締めを見込んだドル買いは継続しよう。ただ、対円では2018年12月以来約3年ぶりの高値圏に浮上しており、利益確定売りが予想される。



8日に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比で予想を大きく下回り、発表直後はそれを嫌気したドル売りが先行。ただ、失業率が想定以上に低下し、その後は雇用情勢の改善を好感した金利高・ドル高に振れた。ユーロ・ドルは1.15ドル後半で伸び悩み、ドル・円は112円前半に上昇した。週明けアジア市場は日経平均株価をはじめアジア株高で、リスク選好の流れ。ドル・円は一時112円後半と約3年ぶりの高値に水準を切り上げた。



この後の海外市場は、米債券市場がコロンバスデーに伴う休場で、やや動きづらい。NY株式市場は原油高によりエネルギー関連株が相場をけん引する可能性から、アジア市場同様にリスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げる見通し。一方、米雇用統計を受け、連邦準備制度理事会(FRB)による11月の資産買入れの段階的縮小(テーパリング)観測でドル買いは続くだろう。ただ、ドル・円は足元の速い上昇ペースが警戒され、利益確定売りが重石となりそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・21:00 レーン欧州中央銀行(ECB)理事開会あいさつ(金融政策に関するECB会議)

・米国コロンバスデー祝日(株式、為替、商品は通常取引。債券は休場)