15日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。日米の金融政策の違いでドル買い・円売りに振れ、一段高の可能性があろう。ただ、ドルは114円台が視野に入ったものの、過去に上値を抑えられた経緯から利益確定売りが見込まれる。



ドル・円は上昇基調が継続しており、目先は114円を目指す展開となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)と日銀による政策方針の違いが鮮明で、前日海外市場ではドル買い・円売りが強まり一時113円後半に浮上。本日アジア市場では米10年債利回りは低水準にとどまりややドル売りに振れたが、日経平均株価や上海総合指数などアジア株高や原油高でリスク選好の円売りが優勢となり、ドルは113円半ばから節目の114円を上抜けた。



この後の海外市場では、米国の経済指標や当局者発言を受けた金利や株価が注視される。今晩発表の小売売上高は2カ月ぶりにマイナスへ転じるほか、NY連銀製造業景気指数は鈍化の見通し。ただ、その後のミシガン大学消費者信頼感指数速報値の改善や当局者からのタカ派的な見解が引き締め期待を後押しし、ドル買い要因に。半面、ドルは過去に114円台で一段の上昇を阻止された経緯から、週末に向け利益確定売りが重石となる可能性があろう。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・8月貿易収支(7月:+207億ユーロ)

・21:30 米・9月小売売上高(前月比予想:-0.2%、8月:+0.7%)

・21:30 米・10月NY連銀製造業景気指数(予想:25.0、9月:34.3)

・21:30 米・9月輸入物価指数(前年比予想:+0.6%、8月:-0.3%)

・23:00 米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:73.0、9月:72.8)

・23:00 米・8月企業在庫(前月比予想:+0.6%、7月:+0.5%)

・24:45 ブラード米セントルイス連銀総裁オンライン討論会参加(金融政策関連)

・01:20 ウィリアムズNY連銀総裁オンライン討論会参加(金融政策関連)