■弱含み、2022年のECB利上げ観測は後退



今週のユーロ・ドルは、弱含み。一時1.1514ドルまで下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入策の縮小開始発表も、パウエルFRB議長が「今は利上げの時期ではない」と述べ、米国の早期利上げ観測は後退した。しかしながら、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「利上げ条件、来年達成する公算は小さい」と発言したことや、9月ユーロ圏9月小売売上高は減少したことから、リスク回避的なユーロ売りが優勢となった。取引レンジ:1.1514ドル-1.1617ドル。



■もみ合いか、米インフレ関連指標が手掛かり材料に



来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)による債券買入れの段階的縮小(テーパリング)開始を好感したドル買いに振れやすい。また、10月消費者物価指数など米インフレ指標が市場予想と一致、または上回った場合、今後の利上げに思惑が広がりやすい。一方、ユーロ圏9月鉱工業生産が市場予想を上回った場合、ユーロ売りは一服し、一部で押し目買いも予想される。



予想レンジ:1.1450ドル−1.1650ドル



■弱含み、ECB総裁は早期利上げを否定



今週のユーロ・円は弱含み。11月2-3日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で債券購入の縮小開始が決定されたが、早期利上げを示唆しなかったことを好感して、リスク選好的なユーロ買い・円売りが強まった。しかしながら、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が11月3日に開かれた会合で早期利上げの可能性を否定したことや、中国の不動産開発会社への懸念の高まりなどから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが再び優勢となった。取引レンジ:130円84銭−132円56銭。



■もみ合いか、主要国の株価動向に注目



来週のユーロ・円は、もみ合いか。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は来年中の利上げに否定的な見解を示しており、早期利上げ観測は後退していることから、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測の後退で主要国の株式が一段高となった場合、リスク選好の円売りも予想される。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・12日:9月鉱工業生産(8月:前月比-1.6%)



予想レンジ:130円00銭−132円50銭